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「指揮者の仕事術」 [読書]

▼読み終わった本
*「指揮者の仕事術」
伊東乾・著、光文社新書


指揮者の仕事術

指揮者の仕事術

  • 作者: 伊東 乾
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2011/01/18
  • メディア: 新書

【帯紹介】
******************************
弦が切れる、打楽器が床に落ちる、
管の内部に水蒸気が詰まる、
オペラ歌手が歌を間違える……

そんなときこそ指揮者の出番です!
現役指揮者だから語れる
「自ら音を出さない音楽家」のリーダーシップ論

******************************

著者の伊東乾(いとう・けん)氏は、東大の物理学科や総合文化研究科博士課程などを経て、音楽家になった経歴の持ち主。
音楽以外にもさまざまな分野で活躍し、また発言していることで知られています。

「はじめに」の中では、「指揮者なんかいなくても、オーケストラは演奏できるんじゃないの?」という疑問については、「指揮者なしでもオーケストラは立派に演奏することができます」としたうえで、「じゃ、なんで指揮者がいるのでしょう?」との質問に対しては、「次のように答える」としています。

「仮に社長さんがいなくても、工場で職人さんは製品を作れますね。でも優れた経営者がいれば、品物の売り上げを五倍にも十倍にも伸ばすことができるでしょう?」

著者も書いている通り、指揮者について語ることは、リーダー論を語ることだと思います。
実際、この本では「リーダーシップ」という言葉がたびたび出てきます。
最初の方では、「指揮者の仕事が、サッカーや野球の監督に似ている」ということも書いてあります。
詳しくは、この本を読んでいただくと、より分かると思います。

(私も近いうちに、指揮者についての考察をアップしたいと思っています。)

この本ではまた、「第九」(ベートーベン交響曲第9番「合唱付き」)の歌詞についての考察や、ワーグナーの仕事ぶりについての話も紹介されていて、大変参考になりました。
「第九」は予定がありませんが、今度の演奏会で「トリスタンとイゾルデ 前奏曲と愛の死」をやることになってますし…。

▽購入した本
*「グスタフ・マーラー」
アルマ マーラー著、石井宏・訳、中公文庫



グスタフ・マーラー―愛と苦悩の回想

グスタフ・マーラー―愛と苦悩の回想

  • 作者: アルマ マーラー
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1987/08
  • メディア: 文庫



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コメント 4

manamana

音楽は聴くだけの自分には、
指揮者の存在が不思議で仕方ありません。
by manamana (2011-10-31 06:16) 

ちんくろ2級

束ねる!ということの大切さですね。
僕の部署では、社員研修の立案も仕事の一つですが、こういう観点から、講習を考えてみるのも一考かもしれません。

僕も読んでみます。
by ちんくろ2級 (2011-10-31 11:41) 

Lionbass

manamanaさま
スポーツの監督でも、野球に比べればサッカーの監督は(少なくとも試合中は)ほとんどやることないように見えませんか?
指揮者も、本番だけ見ると大したことはやってないと思います。<苦笑>
by Lionbass (2011-11-03 14:32) 

Lionbass

ちんくろ2級さま
リーダーの役割って大事ですよね。
スポーツや音楽だけでなく、すべての組織に通じるのではないかと思います。
by Lionbass (2011-11-03 14:34) 

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