「東南アジアを走るニッポンの廃車両」 [読書]
▼読み終わった本
＊「東南アジアを走るニッポンの廃車両」
斎藤幹雄・著、枻出版社
【帯紹介】
******************************
灼熱の地で能力全開！
導入路線を完全網羅
日本型車両の第2の仕事場!!
******************************
東京の旧営団地下鉄・丸ノ内線の車両が、アルゼンチンのブエノスアイレスを走っているのはかなり知られていますが、この本は東南アジアに渡った日本の鉄道車両のお話。
中でも、インドネシアで使われている車両の話がかなりのスペースを占めています。
首都ジャカルタ近郊を中心に現在走っているのは、以下のような車両たち。
・都営地下鉄（三田線）6000系
・JR東日本（京葉線など）103系
・東急（東横線など）8000系
・東京メトロ（東西線）5000系
・東葉高速1000系
・東京メトロ（有楽町線）7000系
・東京メトロ（東西線）05系
導入開始は2000年と意外に新しいのですが、この本によると既に総数300両を超えているとのこと。
中に車両基地の写真も載っていますが、確かに日本製の車両がずらりと並んでいる様子は壮観です。
もちろん走る環境はかなり違っていて、屋根に人が乗っていたり、線路内を人が普通に歩いていたり、線路のそばまでスラムに近い住宅街が迫っていたりするようですが、引退後の日本製の車両が過酷な環境でも能力を発揮していると聞くと、応援したくなります。
インドネシア以外にも、フィリピン、ミャンマー、タイ・マレーシアなどの例が出てきますが、ミャンマーは路線が電化されていないため、日本の第三セクター鉄道で使われていたディーゼルカーが活躍しているとのこと。
またフィリピンやタイ・マレーシアには、国鉄・JRの客車（動力を持たず機関車に牽引される車両）が渡り、使われているそうです。
これらの車両は基本的に、日本から無償で提供され、運搬費にも相手の国が負担しているとのこと。
ちょうどこの本を読んでいるとき、これらの車両の運搬をめぐり、インドネシアの鉄道当局者や日本の商社関係者に汚職があったとの報道があり、ちょっと残念ですが…。
今度インドネシアなどに行く機会があったら、是非乗ってみたいものです。
▽購入した本
＊「もうダマされないための『科学』講義」
菊池誠・著、光文社新書
＊「東南アジアを走るニッポンの廃車両」
斎藤幹雄・著、枻出版社
- 作者: 斎藤 幹雄
- 出版社/メーカー: エイ出版社
- 発売日: 2011/06/24
- メディア: 単行本（ソフトカバー）
【帯紹介】
******************************
灼熱の地で能力全開！
導入路線を完全網羅
日本型車両の第2の仕事場!!
******************************
東京の旧営団地下鉄・丸ノ内線の車両が、アルゼンチンのブエノスアイレスを走っているのはかなり知られていますが、この本は東南アジアに渡った日本の鉄道車両のお話。
中でも、インドネシアで使われている車両の話がかなりのスペースを占めています。
首都ジャカルタ近郊を中心に現在走っているのは、以下のような車両たち。
・都営地下鉄（三田線）6000系
・JR東日本（京葉線など）103系
・東急（東横線など）8000系
・東京メトロ（東西線）5000系
・東葉高速1000系
・東京メトロ（有楽町線）7000系
・東京メトロ（東西線）05系
導入開始は2000年と意外に新しいのですが、この本によると既に総数300両を超えているとのこと。
中に車両基地の写真も載っていますが、確かに日本製の車両がずらりと並んでいる様子は壮観です。
もちろん走る環境はかなり違っていて、屋根に人が乗っていたり、線路内を人が普通に歩いていたり、線路のそばまでスラムに近い住宅街が迫っていたりするようですが、引退後の日本製の車両が過酷な環境でも能力を発揮していると聞くと、応援したくなります。
インドネシア以外にも、フィリピン、ミャンマー、タイ・マレーシアなどの例が出てきますが、ミャンマーは路線が電化されていないため、日本の第三セクター鉄道で使われていたディーゼルカーが活躍しているとのこと。
またフィリピンやタイ・マレーシアには、国鉄・JRの客車（動力を持たず機関車に牽引される車両）が渡り、使われているそうです。
これらの車両は基本的に、日本から無償で提供され、運搬費にも相手の国が負担しているとのこと。
ちょうどこの本を読んでいるとき、これらの車両の運搬をめぐり、インドネシアの鉄道当局者や日本の商社関係者に汚職があったとの報道があり、ちょっと残念ですが…。
今度インドネシアなどに行く機会があったら、是非乗ってみたいものです。
▽購入した本
＊「もうダマされないための『科学』講義」
菊池誠・著、光文社新書
- 作者: 菊池 誠
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/09/16
- メディア: 新書
独特のセンスの色を塗りたくっても、
行き先に日本語が残っていたりするのが、おもしろいです。
それにしても、まだまだ使える電車をどんどん廃車しているのですね。
by manamana (2011-12-25 06:01)
鉄道車両にしてもクルマにしても、日本で使われなくなったものが新興国で使われるという例は多いみたいですね。
モノを大切にするという点では見習うべきですが、保安上の信頼性は大丈夫なのかと心配にもなります。
by YAP (2011-12-25 06:52)
日本の車両が各地で活躍するのは嬉しいことですが、彼の地の過酷な状況を思うと・・・・。メンテもろくに受けられずに朽ち果てていくケースもあるようですし。
by サットン (2011-12-25 16:30)
無償で提供されていると聞いて、うれしかったです！
そんな中汚職とは・・・(-"-)
by ぬれぴよこ (2011-12-27 22:06)
manamanaさま
昔カンボジアに行って、日本語の書かれたバイクやライトバンがたくさん走っているのを見た覚えがあります。
昔の鉄道車両は40年とか50年使う例もあったようですが、最近は20年くらいで廃車になることもあるみたいですね。
by Lionbass (2011-12-29 21:50)
YAPさま
日本に限らないんでしょうが、先進国の基準で作られたものは、途上国に持っていくと性能・品質が良すぎる「オーバースペック」ということもあるみたいです。
その辺の加減は難しいところですね。
by Lionbass (2011-12-29 21:52)
サットンさま
確かに、フィリピンなどで朽ち果てている日本製車両の写真を見たことがあります。
せっかくなら活用して欲しいものです。
by Lionbass (2011-12-29 21:54)
ぬれぴよこさま
まあ、相手の国の事情もあるんでしょうが…。
とにかく電車はちゃんと活用して欲しいものです。
by Lionbass (2011-12-29 21:56)