スーク「弦楽セレナーデ」 [音楽・楽器]
先日の「粒あん!!」で演奏したスーク作曲「弦楽セレナーデ」。
16日のエントリーにもちょっと書きましたが、この曲は、スーク18歳のときの作品。
スークは19〜20世紀のチェコの作曲家・教育者・バイオリン奏者。
作曲の師匠はドボルザークで、この曲を作った時点で既に3年間師事していたそうですが、ドボルザークはこの年、アメリカに旅立つので、いわばスークにとっての「卒業制作」みたいなものかもしれません。
ドボルザークは、スークが暗い曲を書く傾向にあるのを見て、「明るい曲を書くように」指示したということで、確かにこの曲は明るさと、溌剌とした若さが感じられると思います。
また、同じころ、ドボルザークは娘のオティリエ(愛称=オティルカ)をスークに紹介し、スークは一目ぼれ。
(スークは1874年生まれ、1878年生まれのオチルカは4歳年下の14歳だったわけです。)
この曲は、少女・オティリエのことを思いながら書いたのではないでしょうか。
なお、スークとオチルカは、出会って6年後の1898年に結婚しますが、オチルカはわずか7年後の1905年に亡くなっていますので、27年の短い生涯だったことになります。
この短い結婚生活の間、2人の間には1901年に息子が生まれています。
そして、息子の息子、つまりスーク夫妻の孫にしてドボルザークのひ孫は、去年亡くなったバイオリニストのヨセフ・スークです。
ということで、どんな曲がご興味がある方のために、リンクを貼っておきます。
(今回演奏した第1楽章と第4楽章だけですが、第2-第3楽章もリンクが表示されるはずです。)
【大阪音大と同短大の弦楽合奏(指揮=上塚憲一)】
<第1楽章>
<第4楽章>
【カメラータ・アラゴン(指揮者なし)】(スペインの合奏団のようです)
<第1楽章>
<第4楽章>
お聴きになった方、感想はいかがでしょうか?
若い爽やかさのようなものがある一方で、「作曲の課題」的な『意欲的』転調や、ちょっと難しいパッセージがあるような気もします。
この曲が書かれた1892年というと、師匠のドボルザークは交響曲第8番まで既に発表しています。
(第9番「新世界より」を作曲するのは、このあとアメリカに行ってからだというのはご存じの通り。)
そして、マーラーの交響曲第1番「巨人」が発表されたのは、スークのこの作品より4年前の1888年だということ。
そう考えると、マーラーの曲がいかに型破りだったかなど、なかなか面白いというか、考えさせられます。
16日のエントリーにもちょっと書きましたが、この曲は、スーク18歳のときの作品。
スークは19〜20世紀のチェコの作曲家・教育者・バイオリン奏者。
作曲の師匠はドボルザークで、この曲を作った時点で既に3年間師事していたそうですが、ドボルザークはこの年、アメリカに旅立つので、いわばスークにとっての「卒業制作」みたいなものかもしれません。
ドボルザークは、スークが暗い曲を書く傾向にあるのを見て、「明るい曲を書くように」指示したということで、確かにこの曲は明るさと、溌剌とした若さが感じられると思います。
また、同じころ、ドボルザークは娘のオティリエ(愛称=オティルカ)をスークに紹介し、スークは一目ぼれ。
(スークは1874年生まれ、1878年生まれのオチルカは4歳年下の14歳だったわけです。)
この曲は、少女・オティリエのことを思いながら書いたのではないでしょうか。
なお、スークとオチルカは、出会って6年後の1898年に結婚しますが、オチルカはわずか7年後の1905年に亡くなっていますので、27年の短い生涯だったことになります。
この短い結婚生活の間、2人の間には1901年に息子が生まれています。
そして、息子の息子、つまりスーク夫妻の孫にしてドボルザークのひ孫は、去年亡くなったバイオリニストのヨセフ・スークです。
ということで、どんな曲がご興味がある方のために、リンクを貼っておきます。
(今回演奏した第1楽章と第4楽章だけですが、第2-第3楽章もリンクが表示されるはずです。)
【大阪音大と同短大の弦楽合奏(指揮=上塚憲一)】
<第1楽章>
<第4楽章>
【カメラータ・アラゴン(指揮者なし)】(スペインの合奏団のようです)
<第1楽章>
<第4楽章>
お聴きになった方、感想はいかがでしょうか?
若い爽やかさのようなものがある一方で、「作曲の課題」的な『意欲的』転調や、ちょっと難しいパッセージがあるような気もします。
この曲が書かれた1892年というと、師匠のドボルザークは交響曲第8番まで既に発表しています。
(第9番「新世界より」を作曲するのは、このあとアメリカに行ってからだというのはご存じの通り。)
そして、マーラーの交響曲第1番「巨人」が発表されたのは、スークのこの作品より4年前の1888年だということ。
そう考えると、マーラーの曲がいかに型破りだったかなど、なかなか面白いというか、考えさせられます。
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