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オール・ベートーヴェン・ハ短調プログラム【N響オーチャード定期を聴く】 [音楽・楽器]

いつもはNHKホールで聴いているNHK交響楽団。
きのうは渋谷のBunkamuraで行われるオーチャード定期を聴きに行きました。

普通の定期演奏会(NHKホールまたはサントリーホール)は、N響が自ら主催するものですが、このオーチャード定期はBunkamuraの主催で、N響にとってはいわば『お座敷」ですが、渋谷は地元ですし、普通の定期演奏会とはまた違った曲目や指揮者が登場するので、人気があるようです。

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NHK交響楽団第69回オーチャード定期
日時:2012年6月3日(日)午後3時30分開演
会場:Bunkamuraオーチャードホール
指揮:山田和樹
独奏:リーズ:ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
曲目:ベートーヴェン 序曲「コリオラン」
   同 ピアノ協奏曲第3番 ハ短調
   同 交響曲第5番 ハ短調「運命」
  <アンコール>
   バッハ 管弦楽組曲第3番より「アリア」
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【プログラム表紙】IMGオーチャード定期201206.jpg

お分かりのように、プログラムの3曲はすべてハ短調
ハ短調はベートーヴェンが好んで作曲した調で、「苦悩」「悲劇」を表すとされています。

ただし、ピアノ協奏曲3番、交響曲5番ともに曲の始まりはハ短調ですが、最後はハ長調に転調して華々しく終わるので、「苦悩から勝利へ」と言われています。

私はどちらかというと、「解釈」はあまり気にしないのですが、こうして3曲並ぶとやはりベートーヴェンの意図・考えがどんなものだったか、考えることも必要だと思います。

指揮の山田和樹氏はまだ30代。
2009年にフランスの指揮者コンクールで優勝し、現在売り出し中。
N響の副指揮者も務めています。

実は演奏会でN響を指揮するのはきのうが初めてだったそうです。
N響はコワいらしいので、きっと緊張したのではないでしょうか…。

演奏ですが、最初の「コリオラン」は割とオーソドックスだったように思います。
テンポはそんなに速くなく、響きを引き出す感じ。
NHKホールと違って、オーチャードホールは響きが豊かなので、それを生かしているというか…。

2曲目のピアノ協奏曲3番は大好きな曲です。
ソリストのドゥ・ラ・サールはまだ20代のフランスのピアニスト。
まるで人形(フランス人形?)のような可憐な女性ですが、なかなか力強い演奏でした。

テンポ感がときどき指揮者と合わない場面がありましたが…。

そしてメインの交響曲5番(通称「運命」)。
ピアノ協奏曲に比べると、自信を持って振っているように見えました。
N響もよりよく鳴っている感じでした。

アンコールはバッハの「アリア」(いわゆる「G線上のアリア」)が演奏されました。

持っていたチケットは1階のかなり前の方でした。
指揮者の表情や、ピアニストの手はよく見えたのですが、オケの音としてはバランスが悪かったので、後半は3階の空いている席に移りました。
オーケストラ全体の音がとてもいいバランス・残響で聞こえて、なかなかいいと思いました。
ただ、手すりが邪魔で、頭を動かさないと指揮者やバイオリンがよく見えなかったんですが…。
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