王宮の楽器博物館を見学する<弦楽器編>【年末年始・中欧旅行記(17)】 [旅行・乗り物]
「楽友協会『黄金のホール』を見学する【年末年始・中欧旅行記(16)】」から続きます。
ウィーンフィルの『本拠地』である楽友協会を見学した後は、リング(環状道路)沿いにある王宮へ向かいます。
ウィーンはなんどか旅行したことがありますが、王宮に入るのは初めてです。
ハプスブルク家の栄華を思わせる広大な敷地に、巨大な建物が並んでいます。
狛犬のようにライオンの石像があるので撮影。
実はこのブログのプロフィール画像を今年に入って変更しましたが、この写真を使ってます。
王宮内にはいろんな博物館があって、「シシー」と呼ばれ親しまれたという19世紀の王妃関連の展示などが人気があるそうですが、私は「楽器博物館」の方に興味があるのでそちらへ…。
広大な部屋に古い楽器がたくさん展示されていますが、まず目についたのはベートーヴェンの肖像画。
そして、ベートーヴェンの時代のものと思われるメトロノーム。
お墓参りのエントリーに書いたように、ベートーヴェンは新しもの好きで、メトロノームにもいち早く興味を示し、楽譜に速度指示を書き入れたことで知られています。
こちらは17世紀末のものだというチェロ。
調整すればたぶん今でも演奏できるのではないでしょうか?
そして弦楽器の「セット」。
これで弦楽四重奏など楽しんでいたのでしょう。
こちらはアルペジオーネという珍しい楽器。
シューベルトに「アルペジオーネ・ソナタ」という結構知られた曲があって、現代ではチェロやヴィオラ、コントラバスなどで演奏されますが、このアルペジオーネ自体は廃れてしまっています。
ヴァイオリンや(たぶん)ヴィオール族の楽器、それに何種類かの木管楽器。
鍵盤楽器も並んでいます。
ピアノやその祖先だと思われます。
この太ったヴァイオリンのような楽器は、映画「第三の男」のテーマなどで知られるオーストリアの民族楽器、ツィターの仲間だとのことです。
こちらは人間の顔の付いたヴァイオリンのような楽器。
弦楽器用の弓も展示されています。
「オクトバス」というコントラバスより一回り大きい楽器用のものもあるようです。
そしてコントラバス。
「1822」年とあるので、ベートーヴェンと同時代になります。
現代では普通、弦は4本か5本張られていますが、このころは地域によっては3弦が主流だったそうです。
弦楽四重奏用の譜面台。
そして、室内オーケストラが出来そうなたくさんの楽器の展示もあります。
楽器博物館では写真をたくさん撮って、1回では紹介しきれないので、今回は弦楽器中心。
次回は管楽器中心にアップ予定です。
(つづく)
ウィーンフィルの『本拠地』である楽友協会を見学した後は、リング(環状道路)沿いにある王宮へ向かいます。
ウィーンはなんどか旅行したことがありますが、王宮に入るのは初めてです。
ハプスブルク家の栄華を思わせる広大な敷地に、巨大な建物が並んでいます。
狛犬のようにライオンの石像があるので撮影。
実はこのブログのプロフィール画像を今年に入って変更しましたが、この写真を使ってます。
王宮内にはいろんな博物館があって、「シシー」と呼ばれ親しまれたという19世紀の王妃関連の展示などが人気があるそうですが、私は「楽器博物館」の方に興味があるのでそちらへ…。
広大な部屋に古い楽器がたくさん展示されていますが、まず目についたのはベートーヴェンの肖像画。
そして、ベートーヴェンの時代のものと思われるメトロノーム。
お墓参りのエントリーに書いたように、ベートーヴェンは新しもの好きで、メトロノームにもいち早く興味を示し、楽譜に速度指示を書き入れたことで知られています。
こちらは17世紀末のものだというチェロ。
調整すればたぶん今でも演奏できるのではないでしょうか?
そして弦楽器の「セット」。
これで弦楽四重奏など楽しんでいたのでしょう。
こちらはアルペジオーネという珍しい楽器。
シューベルトに「アルペジオーネ・ソナタ」という結構知られた曲があって、現代ではチェロやヴィオラ、コントラバスなどで演奏されますが、このアルペジオーネ自体は廃れてしまっています。
ヴァイオリンや(たぶん)ヴィオール族の楽器、それに何種類かの木管楽器。
鍵盤楽器も並んでいます。
ピアノやその祖先だと思われます。
この太ったヴァイオリンのような楽器は、映画「第三の男」のテーマなどで知られるオーストリアの民族楽器、ツィターの仲間だとのことです。
こちらは人間の顔の付いたヴァイオリンのような楽器。
弦楽器用の弓も展示されています。
「オクトバス」というコントラバスより一回り大きい楽器用のものもあるようです。
そしてコントラバス。
「1822」年とあるので、ベートーヴェンと同時代になります。
現代では普通、弦は4本か5本張られていますが、このころは地域によっては3弦が主流だったそうです。
弦楽四重奏用の譜面台。
そして、室内オーケストラが出来そうなたくさんの楽器の展示もあります。
楽器博物館では写真をたくさん撮って、1回では紹介しきれないので、今回は弦楽器中心。
次回は管楽器中心にアップ予定です。
(つづく)
プロフィール写真はこちらの写真でしたか。
大きい写真だと、凛々しさがよくわかります。
by YAP (2013-07-18 08:03)
何年か前に浜松の楽器博物館に行きましたが、其の比じゃないですね・・・比べちゃいけないか。
by ちんくろ2級 (2013-07-19 12:31)
ちんくろ2級さま
浜松の博物館もかなりのものだと思いますよ。
私も行ったことあります。
http://lionbass.blog.so-net.ne.jp/2009-03-25
http://www.gakkihaku.jp/
このウィーンの博物館がすごいのは、「集めてきた」というよりは「ウィーンで実際に使われていた」ものを展示しているということではないかと思います。
by Lionbass (2013-07-24 14:49)
YAPさま(レスが前後してすみません。)
ヨーロッパはライオンが好きですね。
狛犬の起源もライオンだという説が強いそうですが…。
by Lionbass (2013-07-24 14:58)