とても『濃い』ショスタコーヴィチでした【初めてのダスビ演奏会】 [音楽・楽器]
2日前にステージで演奏したばかりですが、きのう祝日の火曜日は同じすみだトリフォニーホールに演奏会を聴きに行きました。
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オーケストラ・ダスビダーニャ第21回定期演奏会
日時:2014年2月11日(火・祝)午後2時開演
会場:すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)
指揮:長田雅人
独唱:岸本力
合唱:コール・ダスビダーニャ
曲目:D.ショスタコーヴィチ 映画「女ひとり」の音楽による組曲より抜粋
同 映画音楽「馬虻」より「ロマンス」<テルミンによるアンコール>
同 交響曲第13番「バビ・ヤール」
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「オーケストラ・ダスビダーニャ」は、ソ連を代表する作曲家であるショスタコーヴィチの作品を演奏するために発足したアマチュアオーケストラです。(「ダスビダーニャ」はロシア語で「さようなら」の意)
メンバーには友人・知人がたくさんいて、きのうも30~40人の知り合いがステージ上で演奏していたと思います。
しかし、実はこのオケの演奏会に足を運んだのは初めてでした。
以前から興味はあって、きのうも何人かから聴きに来るようお誘いがありましたし、実は出演の誘いもあったのですが…。
演奏ですが、「女ひとり」は映画音楽らしく、分かりやすい部分もあり、恐ろしげな部分もあり、情景が見える音楽でした。
テルミンというソ連発祥の電子楽器が出てきて、面白い効果を出してました。
また、「バンダ」と呼ばれるステージ外の金管楽器(トランペット×3、アルトホルン×2、バリトン×2、テューバ×2)が華やかでした。
一方、交響曲第13番「バビ・ヤール」。
「ダスビ」が取り上げるのは2度目だとのことですが、演奏会で取り上げられるのはかなり珍しく、今回初めて聴きました。
(ショスタコーヴィチの「交響曲全集」のCDを持っているんですが、13番は聴いたことありませんでした。)
「バビ・ヤール」とはウクライナの首都キエフの近郊にある峡谷の名前。
第二次大戦中、ナチスドイツによるユダヤ人虐殺の舞台になった場所だということです。
バスの独唱と男声合唱を伴っていて、ユダヤ人虐殺や、体制批判の歌詞を歌います。
5つの楽章に「バビ・ヤール」「ユーモア」「商店にて」「恐怖」「出世」という標題が付けられています。
とても重苦しくて考えさせられる曲でした。
ところで、曲の最後ですが、演奏が終わって指揮者が腕を徐々に下ろしても、拍手が起きません。
(私を含め)ほとんどの人が曲を知らないので、本当に終わったのかどうか、確信が持てず、拍手していいのかどうか分からない様子。
演奏が終わって20秒くらいたったでしょうか。
「もう大丈夫かな」と思って私が手を叩いたら、それをきっかけに会場中から盛大な拍手が沸き起こりました。
とにかく全体として「ショスタコーヴィチの曲ばかりを演奏する」というこのオケの熱意が伝わってくる「濃い」演奏会でした。
この種のアマオケは、何らかの「コンセプト」があった方がうまくいくような気がしていますが、その1つの典型ではないか、という気がします。
私自身、「ショスタコーヴィチばかりを演奏したいか」と聞かれると「?」ですが…。
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オーケストラ・ダスビダーニャ第21回定期演奏会
日時:2014年2月11日(火・祝)午後2時開演
会場:すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)
指揮:長田雅人
独唱:岸本力
合唱:コール・ダスビダーニャ
曲目:D.ショスタコーヴィチ 映画「女ひとり」の音楽による組曲より抜粋
同 映画音楽「馬虻」より「ロマンス」<テルミンによるアンコール>
同 交響曲第13番「バビ・ヤール」
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「オーケストラ・ダスビダーニャ」は、ソ連を代表する作曲家であるショスタコーヴィチの作品を演奏するために発足したアマチュアオーケストラです。(「ダスビダーニャ」はロシア語で「さようなら」の意)
メンバーには友人・知人がたくさんいて、きのうも30~40人の知り合いがステージ上で演奏していたと思います。
しかし、実はこのオケの演奏会に足を運んだのは初めてでした。
以前から興味はあって、きのうも何人かから聴きに来るようお誘いがありましたし、実は出演の誘いもあったのですが…。
演奏ですが、「女ひとり」は映画音楽らしく、分かりやすい部分もあり、恐ろしげな部分もあり、情景が見える音楽でした。
テルミンというソ連発祥の電子楽器が出てきて、面白い効果を出してました。
また、「バンダ」と呼ばれるステージ外の金管楽器(トランペット×3、アルトホルン×2、バリトン×2、テューバ×2)が華やかでした。
一方、交響曲第13番「バビ・ヤール」。
「ダスビ」が取り上げるのは2度目だとのことですが、演奏会で取り上げられるのはかなり珍しく、今回初めて聴きました。
(ショスタコーヴィチの「交響曲全集」のCDを持っているんですが、13番は聴いたことありませんでした。)
「バビ・ヤール」とはウクライナの首都キエフの近郊にある峡谷の名前。
第二次大戦中、ナチスドイツによるユダヤ人虐殺の舞台になった場所だということです。
バスの独唱と男声合唱を伴っていて、ユダヤ人虐殺や、体制批判の歌詞を歌います。
5つの楽章に「バビ・ヤール」「ユーモア」「商店にて」「恐怖」「出世」という標題が付けられています。
とても重苦しくて考えさせられる曲でした。
ところで、曲の最後ですが、演奏が終わって指揮者が腕を徐々に下ろしても、拍手が起きません。
(私を含め)ほとんどの人が曲を知らないので、本当に終わったのかどうか、確信が持てず、拍手していいのかどうか分からない様子。
演奏が終わって20秒くらいたったでしょうか。
「もう大丈夫かな」と思って私が手を叩いたら、それをきっかけに会場中から盛大な拍手が沸き起こりました。
とにかく全体として「ショスタコーヴィチの曲ばかりを演奏する」というこのオケの熱意が伝わってくる「濃い」演奏会でした。
この種のアマオケは、何らかの「コンセプト」があった方がうまくいくような気がしていますが、その1つの典型ではないか、という気がします。
私自身、「ショスタコーヴィチばかりを演奏したいか」と聞かれると「?」ですが…。
2014-02-12 12:00
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コメント(2)
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ご来場ありがとうございます。ファゴットをやってました。演奏は色々ありましたが満足いただいて嬉しいです。
by トゥーランとど (2014-02-14 12:29)
トゥーランとどさま
お疲れさまでした。
ちなみに私は5番と10番しかやったことありません。
ほかに「祝典序曲」とアンコールでジャズ組曲の一部くらいです。
by Lionbass (2014-02-17 22:34)