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丁寧かつ迫力もあってとてもレベルの高い演奏でした【東芝グランドコンサート オスロ・フィルを聴く】 [音楽・楽器]

毎年のように行っている東芝グランドコンサートを聴きに、池袋に足を運びました。

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東芝グランドコンサート2014 オスロ・フィルハーモニー管弦楽団演奏会
日時:2014年3月12日(水)19:00開演
会場:東京芸術劇場コンサートホール(東京・池袋)
指揮:ヴァシリー・ペトレンコ
独奏:アリス=紗良・オット(ピアノ)
曲目:ニールセン 歌劇『仮面舞踏会』序曲
   グリーグ ピアノ協奏曲 イ短調
   シューマン 「3つのロマンス」より第2曲(アンコール・ピアノ独奏)
   ショスタコーヴィチ 交響曲第5番ニ短調
   ショスタコーヴィチ ジャズ組曲第1番より「フォックス・トロット」(アンコール)
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img_東芝グランドオスロフィル.jpg


ノルウェーの首都、オスロを本拠とするオーケストラ。
外国人メンバーの割合はよく分かりませんが、ヴァイオリンやチェロに日本人(らしき)奏者が何人かいました。

東芝グランドコンサートは、ヨーロッパの中堅どころのオーケストラを呼んでくることが多いようです。
(スポンサーである東芝の方針でしょうか?)
過去には2007年にフィンランドのフィンランド放送響、2010年にはスウェーデンのロイヤル・ストックホルム・フィルを聴いています。
(そういえば、ソリストとしてアリス=紗良・オットさんや諏訪内晶子さんが登場することも多いようですね。)

オケですが、生で聴いたのは初めてで、CDもたぶん持っていないので、実質上初体験だったと思うのですが、とても素晴らしい演奏でした。

1曲目のニールセン歌劇「仮面舞踏会」序曲は、まったく初めて聴きました。
結構細かい音符が多くて、なかなか難しそうな曲でしたが、とても見事な演奏でした。

2曲目はグリーグのコンチェルト。
丁寧な演奏だと思いました。
最近、モーツァルトのピアノ協奏曲を何度か聴いたり、ベートーヴェンの協奏曲を演奏したりしていますが、やはりロマン派の協奏曲は違う趣があって、楽しく聴きました。

3曲目はショスタコーヴィチの交響曲5番。
かつて吹奏楽で取り上げられることがあって耳にしましたし、北京に住んでいたころは、この曲の第4楽章をパソコン(Mac)で「打ち込んで」、「演奏」したりしました。
また自分でも3~4回演奏しているので、よく知っている曲です。
こちらも全体的にとても丁寧でレベルの高い演奏でした。
アマチュアがやると、強い部分で乱暴になったり、最後の部分では金管楽器が息も絶え絶えになったりするのですが、もちろんそんなことはなく、統一性のある音色・奏法で、それでいながら迫力もあって、「聴いてよかった」と思えるいい演奏だったと思います。


さて、オケの方ですが、例によってオペラグラスで楽器や奏者を観察しました。
3階席だったので細かいところはよく分かりませんでしたが…。

まず、コントラバスは前半4人、後半8人。
5弦は2本(うち1本はたぶんペルマン)、4弦のCエクステンション付きが3本で普通の4弦が3本。
弓はフレンチが6人にジャーマンが2人でした。
トップの男性(おじさん)がショスタコーヴィチの3楽章途中、本来はポジション移動が必要な部分で、移動せずに小指を伸ばして弾いてました。
手が大きいんですね。

トランペットはみんなピストン(たぶんC管)で、テューバはフロントピストンの(たぶん)ヨークモデル。
ホルンは何人かアレキサンダーがいるようでしたが、ほかのメーカーはよく分かりませんでした。

目を引いたのは、木管後列(クラリネットやファゴット)奏者の席の後ろに置いてあるヘッドギアのような器具。
後方の金管楽器の音から耳を護るための保護具ですね。
EU(欧州連合)の規則で、職場における騒音が規制されているとのことで、ヨーロッパのオーケストラでときどき見かけます。
以前のフィンランド放送響でも使っていました。
日本でもそのうち広がるかもしれません。
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