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名残惜しくなる名演でした【インバル=都響のマーラー9番を聴く】 [音楽・楽器]

先週の第8番「千人の交響曲」に続き、インバル指揮、東京都交響楽団のマーラーを聴きに横浜まで行きました。

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インバル=都響 《新》マーラー・ツィクルス 第II期<ツィクルスIX>
日時:2014年3月16日(日)15時開演
会場:横浜みなとみらいホール 大ホール
指揮:エリアフ・インバル
管弦楽:東京都交響楽団
曲目:マーラー 交響曲第9番 ニ長調
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img_都響マーラー9番.jpg

8番と違って、声楽(独唱、合唱)が入らない「純粋器楽」のシンフォニー。
「番号」の付いているマーラーの交響曲で、完成したものとしては最後の曲です。

そして、インバル=都響の「《新》マーラー・ツィクルス」もこれで最後
結局、2番(「復活」)、3番、6番、7番、8番、9番と6曲を聴きました。

この9番は、特に第1楽章など、曲想はじめ様々なものが揺れ動くような部分があるのですが、演奏は割と淡々と進んだように思います。
いつもと同様、インバルの棒(指揮)は「拍や各楽器の入りをハッキリ示していて、きっと演奏しやすいだろうな」と思いました。

最後の第4楽章は、息絶えるように静かに終わるのですが、神経が行き届いていて、とても緊張感のある名演だったと思います。
オーケストレーションがだんだん薄くなっていき、一番最後にヴィオラが3連符を弾くところでは、「ああこれで終わるんだな」と名残惜しい気分でした。


去年秋の第6番のとき、曲が静かに終わった瞬間、「ブラボー」の大声が上がって、余韻が台無しになったと書きました。
このときのことがあるからでしょうか、7番のときにはプログラムに警告の紙が入っていましたし、8番、そしてきのうの9番に際しても、場内放送で「警告」がありました。

9番は上述のように、とても静かに終わるのですが、さすがに「フライング」はありませんでした。
演奏が徐々に小さくなって曲が終わってから、インバルが指揮棒を完全に下ろすまでに十数秒。
そこから拍手が起きるまでに数秒の間がありました。

そのあとは拍手が鳴りやまず、インバルは二度、三度とステージに呼び戻され、観客の賞賛に応えていました。

「ツィクルス」としては、きょう(17日)にもう一度9番を演奏して終わりだということですが、7月には未完に終わった交響曲10番の演奏会が予定されています。
すでにチケットを購入済み。
楽しみです。
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