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オスロ・フィル演奏会で見たヘッドギアの正体は? [音楽・楽器]

まずはこちらの写真をご覧ください。
(先日、ミューザ川崎でのオスロ・フィル演奏会終演後に撮影したものです。)
img_オスロフィル聴覚保護.jpg

写真中央にいくつか見えるヘッドギアのようなものはなんでしょう?(笑)

スタンドが付いていて、木管後列(クラリネット、ファゴット)の席の後ろに、ちょうど頭の高さになるように置かれています。
触ってないので想像ですが、スポンジのような柔らかい素材でできていると思われます。

ということで答えですが、後ろにいる金管楽器や打楽器が発する大音響の直撃から奏者の耳(聴覚)を保護する器具ですね。

EU(欧州共同体)が、「職場に置ける騒音暴露」を規制していて、仕事中に大音響にさらされる場合は、対策を講じることが求められているとのこと。
こちらのサイトなどを参考にしました。)

そういえば、この種の保護具はヨーロッパのオケの来日公演でよく目にします。
アメリカや日本のオケではあまり見ないような気もしますが、NHK交響楽団の場合は、トランペットとトロンボーンは上手のひな壇の奥に座っていて、前の楽器(ファゴットなど)から距離を取っているようです。

この写真をフェイスブックにアップしたところ、木管楽器などの奏者から「金管(トランペットやトロンボーン)が思いっきり吹くと、自分の音が分からなくなる」とか「近くで大太鼓(バスドラム)が強打すると衝撃が大きい」などの証言が相次ぎました。

私は、ホルンの真後ろで弾かなければならないことがあったのですが、自分の音が聞こえないので、アクリル製の防音板を置いてもらいました。

オスロ・フィルのショスタコーヴィチの交響曲5番の演奏会では、一番最後の金管楽器の咆哮の部分では、クラリネットやファゴット奏者が、上記写真の器具に頭部をすっぽり入れ込むようにして吹いてました。(オペラグラスで観察しました。)

この器具について、ネットを見てみるとみると、このようなサイトが見つかりました。
img_耳保護具goodear2.jpg

同じ製品ではなさそうですが、同様の効果を持つ器具だと思われます。
会社はオーストラリアみたいです。
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YAP

こんな工夫があるんですね。
たしかにオーケストラの中にいると、どれが自分の音なのか、わからなくなるかもしれないですね。
by YAP (2014-03-29 06:43) 

Lionbass

YAPさま
「音が分からない」だけならまだいいのでしょうが、最終的に「聴覚に障害が出る」ということなので、防止する努力は必要ですね。
ヨーロッパ以外にも広がるだろうと思います。
by Lionbass (2014-04-01 16:29) 

イスラームでは

こんにちは

私はイスラム教徒です。 イスラム教について学ぶよう人々を招待します。


https://jpis1.blogspot.com/2017/03/httpsislamhouse.html

幸せな人生をお祈りします……ありがとう



by イスラームでは (2022-06-29 19:03) 

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