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『大地の歌』が心に染み入りました【インキネン=日フィル演奏会を聴く】 [音楽・楽器]

連日のコンサート通い、昨夜は日フィル定期に行きました。

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日本フィルハーモニー交響楽団 第675回東京定期演奏会
日時:2015年11月6日(金)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:ピエタリ・インキネン(首席客演指揮者)
テノール:西村悟
バリトン:河野克典
曲目:《シベリウス生誕150周年》
   シベリウス 歴史的情景第1番
   シベリウス 組曲「ベルシャザールの饗宴」
   《マーラー撰集Vol.6》
   マーラー 「大地の歌」 テノールとアルト(またはバリトン)とオーケストラのための交響曲
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img_日フィルプログラム201511.jpg

指揮のインキネンは現在「首席客演指揮者」ですが、来年秋に日フィルの首席指揮者に就任することが決まっています。
聴くのは去年11月の日フィル定期(マーラー7番)につづき2度目。

前半はインキネンの出身国であるフィンランドの国民的作曲家、シベリウスの2曲。
「歴史的情景」は有名な「フィンランディア」と同じころに作曲された作品ということで、その「フィンランディア」や、私自身今年7月に演奏した交響曲第1番などに似た部分もあって、とても「シベリウスらしい」曲でした。

次の「ベルシャザールの饗宴」は舞台(戯曲)の付随音楽とのこと。
聖書のバビロン捕囚に題材を取った物語ということですが、オーケストラはやや小さめの編成で叙情的な作品でした。

そして後半はマーラーの「大地の歌」。
大規模なことで知られる第8番「千人の交響曲」につづく作品で、「第9番が最後の作品になる」というジンクスを気にして、「第9番」と名付けなかったとも言われています。
中国の漢詩を元にしたドイツ語の歌詞に曲を付けたもので、全部で6楽章あります。
「生と死」「別れ」を歌っていて、最後は「新たな緑が萌え出る 遠きところが碧く光る 永遠に」と終わります。

マーラーが晩年(50歳で亡くなる約3年前)にこのような曲を作ったように、この歌詞は年を取った方がよく分かるのかもしれません。
なんだか心に染み入るような気がしました。

終演後は指揮者、インキネンによる「アフタートーク」がありました。
まあ、そんなに「すごい話」が飛び出す訳ではありませんが、この種の「ファンサービス」は嬉しいですね。
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コメント 2

hanamura

ああ、毎回なんだか、うらやましい。
大地の歌は、シドニー・オペラハウスの天井桟敷的な端っこで、歓喜号泣状態の妙齢のお嬢様と、一緒に号泣した日を想い出します。観光ガイドさんに教えてもらって、チケット(当日券)をGETしたのですが、もう、記憶が曖昧になっています。
by hanamura (2015-11-07 14:56) 

Lionbass

hanamuraさま
うらやましがらせて申し訳ありません。m(_ _)m
数年前まで平日夜の演奏会には行けない勤務だったので、プロオケの定期会員になったのはここ3~4年なんです。
by Lionbass (2015-11-09 09:26) 

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