「石油がわかれば世界が読める」 [読書]
▼読み終わった本
*「石油がわかれば世界が読める」
瀬川幸一・著、朝日新書
古書店で購入。
帯はありませんでした。
この本も、中東問題の勉強のために買いました。
「石油学会」の50周年記念に、この学会の委員、つまり石油の専門家が書いた本で、なかなか専門的で勉強になりました。
1973年(昭和48年)のいわゆる「オイルショック」は、第4次中東戦争の際に、アラブ産油国が原油の値段を引き上げるとともに、イスラエルよりの態度を取る国に対して禁輸措置を取ったために起きました。
このとき、原油価格はそれまで1バレル=3ドルだったのが12ドルに、つまり4倍になったのだそうです。
ここ数年、1バレルが100ドルを超えたりするような原油高を経験していると、12ドルという価格は安く感じますが、この石油ショックが起きるまで、原油価格はかなり長い間1バレルあたり1ドルとか2ドルの時代が続いたのだそうです。
そういえば、石油ショックのころは、「石油はあとウン十年でなくなる」と言われていました。
「あと30年」とか「あと40年」とか言っていたのではないでしょうか?
2年前に読んだ「地球最後のオイルショック」という本では、原油の生産がすでにピークを過ぎていて、今後は減少の一途をたどるという説が述べられていました。
今回の本では、この「ピークオイル論」について明確な結論は示していませんが、大いに気になるところです。
この本ではまた、天然ガスや、燃料ではなく化学製品の原料としての石油について論じているほか、いわゆる「バイオ燃料」のことについても、その実用性などを詳しく説明しています。
石油が、年料としていかに優れていて、現代の暮らしになくてはならないものであるか、とても分かりやすくて勉強になる本だと思いました。
▽購入した本
*「世界紛争地図」
「世界情勢」探究会・編、角川SSC新書
クリック↓お願いします。
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*「石油がわかれば世界が読める」
瀬川幸一・著、朝日新書
古書店で購入。
帯はありませんでした。
この本も、中東問題の勉強のために買いました。
「石油学会」の50周年記念に、この学会の委員、つまり石油の専門家が書いた本で、なかなか専門的で勉強になりました。
1973年(昭和48年)のいわゆる「オイルショック」は、第4次中東戦争の際に、アラブ産油国が原油の値段を引き上げるとともに、イスラエルよりの態度を取る国に対して禁輸措置を取ったために起きました。
このとき、原油価格はそれまで1バレル=3ドルだったのが12ドルに、つまり4倍になったのだそうです。
ここ数年、1バレルが100ドルを超えたりするような原油高を経験していると、12ドルという価格は安く感じますが、この石油ショックが起きるまで、原油価格はかなり長い間1バレルあたり1ドルとか2ドルの時代が続いたのだそうです。
そういえば、石油ショックのころは、「石油はあとウン十年でなくなる」と言われていました。
「あと30年」とか「あと40年」とか言っていたのではないでしょうか?
2年前に読んだ「地球最後のオイルショック」という本では、原油の生産がすでにピークを過ぎていて、今後は減少の一途をたどるという説が述べられていました。
今回の本では、この「ピークオイル論」について明確な結論は示していませんが、大いに気になるところです。
この本ではまた、天然ガスや、燃料ではなく化学製品の原料としての石油について論じているほか、いわゆる「バイオ燃料」のことについても、その実用性などを詳しく説明しています。
石油が、年料としていかに優れていて、現代の暮らしになくてはならないものであるか、とても分かりやすくて勉強になる本だと思いました。
▽購入した本
*「世界紛争地図」
「世界情勢」探究会・編、角川SSC新書
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子供の頃、石油はあと○十年で無くなるといわれていました。
あれから40年たっても、無くなりませんね。
by manamana (2010-11-09 06:16)
オイルショックの頃はまだ子供でしたが、将来どうなるのだろうと不安でした。
今は今で、やっぱり将来の資源や環境は気になりますね。
by YAP (2010-11-09 08:29)
当時幼いながらにもトイレットペーパーが
無くなると皆さん買い占めるニュースの
シーンだけは覚えています。
本当に石油が日本に入らなくなると
トイレットペーパーだけ買っても意味が無いのですが
今から考えると滑稽です。
by ゆるキャラ (2010-11-09 22:54)
manamanaさま
この手の「予測」はあくまでのその時点のデータ・条件でするものですからね。
1バレル100ドルになるとも思われてなかったし…。
by Lionbass (2010-11-15 17:35)
YAPさま
原油資源の問題、温暖化の問題、人類はどんどん生き難くなってますね。
by Lionbass (2010-11-15 17:36)
ゆるキャラさま
食糧自給を目指す主張もありますが、コメなどを自給できてもほかの農作物や資源が輸入に頼っていては意味がないということみたいですね。
by Lionbass (2010-11-15 17:38)
子供のころ、確かに石油がなくなって、食べるものも着るものもなくなる!と言われて恐怖におののいていたこともありました。しかし、子供心にはノストラダムスの大予言のほうが恐ろしく、恐怖の大王がいつ舞い降りるのか日々心配していた懐かしいあのころを思い出しちゃいました。
by 青沢東(QMY) (2010-11-29 23:33)
青沢東さま
ノストラダムスは私も結構信じてました。
大学でフランス語を選択したのにも影響してたり…。<苦笑>
by Lionbass (2010-11-30 11:35)