「原発報道とメディア」 [読書]
▼読み終わった本
*「原発報道とメディア」
武田徹・著、講談社現代新書
【帯紹介】
******************************
緊急出版!
3.11の後どう語るか?
『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』著者
渾身のジャーナリズム論
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この著者の本は初めて読みました。
カバー袖の紹介文によると、ジャーナリストで評論家。
「メディアと社会の相関領域」を主な執筆対象にしてきたとのこと。
またいくつかの大学で、メディア、ジャーナリズム教育に携わって来たそうです。
新書でありながら、学術書に少し近づいたような部分もあって、やや難解な表現や、(私のような素人は)知らない学者の名前なども出てくるのですが、それでも全体としては大変参考になる本でした。
第1部は「安全・安心を考え直す」。
原発事故に関する報道において、マスメディアが抱えた問題点を整理して、その難しさの一端を説明してくれていて、納得のいく部分がありました。
また、第2部は「マスメディアとネットメディア」というタイトルで、今回の震災・原発事故以前からの両者の関係について考察しています。
たとえば、ネット上では「マスメディア」批判がますます盛んになっているように見受けられるわけですが、この本では以下のように書いています。
「ネットメディアに軸足を置いたこうしたマスメディア批判には、歴史がある。
たとえば2ちゃんねるを日本オリジナルのソーシャルメディアのひとつに数え上げれば、2ちゃんねるが誕生したときに、マスメディア批判は既にその定番書き込みであった。」
このあとに、2ちゃんねるの特徴と、なぜ差別的表現やマスコミ批判が激しくなるのかを説明していて、なるほどと思わされました。
▽購入した本
*「災害とソーシャルメディア ~混乱、そして再生へと導く人々の『つながり』」
小林啓倫・著、毎日コミュニケーションズ・マイコミ新書
*「原発報道とメディア」
武田徹・著、講談社現代新書
【帯紹介】
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緊急出版!
3.11の後どう語るか?
『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』著者
渾身のジャーナリズム論
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この著者の本は初めて読みました。
カバー袖の紹介文によると、ジャーナリストで評論家。
「メディアと社会の相関領域」を主な執筆対象にしてきたとのこと。
またいくつかの大学で、メディア、ジャーナリズム教育に携わって来たそうです。
新書でありながら、学術書に少し近づいたような部分もあって、やや難解な表現や、(私のような素人は)知らない学者の名前なども出てくるのですが、それでも全体としては大変参考になる本でした。
第1部は「安全・安心を考え直す」。
原発事故に関する報道において、マスメディアが抱えた問題点を整理して、その難しさの一端を説明してくれていて、納得のいく部分がありました。
また、第2部は「マスメディアとネットメディア」というタイトルで、今回の震災・原発事故以前からの両者の関係について考察しています。
たとえば、ネット上では「マスメディア」批判がますます盛んになっているように見受けられるわけですが、この本では以下のように書いています。
「ネットメディアに軸足を置いたこうしたマスメディア批判には、歴史がある。
たとえば2ちゃんねるを日本オリジナルのソーシャルメディアのひとつに数え上げれば、2ちゃんねるが誕生したときに、マスメディア批判は既にその定番書き込みであった。」
このあとに、2ちゃんねるの特徴と、なぜ差別的表現やマスコミ批判が激しくなるのかを説明していて、なるほどと思わされました。
▽購入した本
*「災害とソーシャルメディア ~混乱、そして再生へと導く人々の『つながり』」
小林啓倫・著、毎日コミュニケーションズ・マイコミ新書
災害とソーシャルメディア ~混乱、そして再生へと導く人々の「つながり」~
- 作者: 小林啓倫
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2011/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
ネットの普及で個人が情報や意見を発信することができるようになったのはいいことだと思いますが、匿名なのをいいことに、無責任な発言も目立ちますね。
by YAP (2011-09-30 08:52)
YAPさま
「ツイッターの2チャンネル化」も言われ始めているようですね。
by Lionbass (2011-10-01 19:01)