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「日本語にとってカタカナとは何か」 [読書]

▼読み終わった本
*「日本語にとってカタカナとは何か」
山口謡司・著、河出ブックス


日本語にとってカタカナとは何か

日本語にとってカタカナとは何か

  • 作者: 山口 謡司
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2012/04/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

【帯紹介】
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「テンプラ蕎麦」と書いてあると、
どこかヘンに感じるのはなぜ?

日本語の日本語らしさを支えてきた
<カタカナ>の正体とは?

室町時代のなぞなぞ「母には二度会いたけれども、
父とは一度も会わず。なにか」【→答えは本書p.174へ】
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日本語の歴史について「カタカナ」という側面から注目した本。

「はじめに」では「ウルトラマン、ガッチャマン、タイガーマスク、マジンガーZ、ガンダム」を皮切りに、クール、ヒーロー、キャラクター、マイクロインフルエンサー、インターネットのキュレーター、キュレーティド・コンピューター、「スタイにクーファンにアフガン」などなど、外来語の問題についての話から始まっています。

その後は、遣唐使や仏教受容にあたって、カタカナが果たした役割にかなりの分量が割かれています。
登場するのは最澄、空海とそれを取り巻く人々。

そして、面白く読んだのは「第七章 南蛮渡来の地平線」で描かれた、大航海時代以来のヨーロッパ人・ヨーロッパ文化と日本との接触の話。
この時代に使われるようになった外来語は、カステラ、コンペイトウ、パン、テンプラ、メリヤス、デウス、パードレ、くるす、バテレン、おらしょ…など。

この時代に作られた日本語をヨーロッパの言語(ポルトガル語など)に翻訳するための辞書が、当時の日本語の姿を知るためにとても有用だという話もよく知られていますが、改めて勉強になりました。

▽購入した本
*「日本語と日本人―司馬遼太郎対談集」
司馬遼太郎・著、中公文庫

日本語と日本人―対談集

日本語と日本人―対談集

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1997/02/18
  • メディア: 文庫


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コメント 2

ぬれぴよこ

子供のころから、ひらがな・カタカナ・漢字があるのが普通だと思って何とも思わずに使ってきましたが、大人になってからカタカナってなかなか面白いなと思っていました。
私が知っているのはカタカナの素になった漢字のごく一部くらいですが・・・(^_^;)
by ぬれぴよこ (2012-07-26 22:25) 

Lionbass

ぬれぴよこさま
コメントありがとうございます。
「スタイにクーファンにアフガン」はこの本でちゃんと知りました。
カステラ、バテレン、おらしょ系の言葉の方がよく分かったり…。^_^
by Lionbass (2012-07-28 15:41) 

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