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メンデルスゾーンと『演歌』とクレズマー(中) [音楽・楽器]

メンデルスゾーンの曲が「演歌」みたいだ、という話の続き。

またも突然ですが、日本のいわゆる『演歌』と、メンデルスゾーンはともにクレズマーの影響を受けているのではないかと思うのです。

クレズマーとは、東欧ユダヤ人の音楽。
「ドナ・ドナ」とか「マイム・マイム」などが有名です。
「ドナ・ドナ」

(この「ドナ・ドナ」は1930年代に作曲されたようですが、クレズマーの伝統的旋律に基づくそうです。)

「マイム・マイム」

「ジェンカ」などと並んで「フォークダンス」の音楽として有名ですね。
どことなく哀愁を帯びたメロディーが印象的です。

どうでしょうか?
これらの曲、前回紹介したメンデルスゾーンの作品と共通する「哀愁」のようなもの、そして「演歌」に通じる雰囲気を感じませんか?


ご存じの方も多いと思いますが、メンデルスゾーンはユダヤ人の家系でした。

1809年にドイツ北部ハンブルクで生まれ、1847年同東部ライプツィヒにて没。
祖父はユダヤ教の熱心な信者にして哲学者・思想家で、ユダヤ人の権利を訴える活動家だったようです。
そして、父親が裕福な銀行家だったことは有名です。

メンデルスゾーン自身は、7歳のときにキリスト教(プロテスタント)に改宗しています。(プロテスタントなので「宗教改革」を作曲したわけです。)

改宗したとはいえ、幼いころ、そしてその後もクレズマー(ユダヤ音楽)に接する機会はあったと考えられます。
前回紹介した『哀愁を帯びた』メロディーは、こうしたクレズマーの影響があったのではないか、と思うわけです。
(どこかにそういう研究はあるんでしょうね…。)

(つづく)
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