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ショスタコーヴィチ4番は大変そうな曲でした【日フィル10月定期を聴く】 [音楽・楽器]

今季から日フィルの定期会員になったのですが、先月は都合で行けず人に譲ったので、きのうが初めてでした。
サントリーホールのP席(ステージの後ろ側)で、NHK交響楽団のB定期とほぼ同じ場所。
1回あたり2,000円ほどなのでお徳だと思います。

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日本フィルハーモニー交響楽団 第664回 東京定期演奏会
ラザレフが刻むロシアの魂《SeasonIII ショスタコーヴィチ1》
日時:2014年10月24日(金)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:アレクサンドル・ラザレフ(首席指揮者)
曲目:チャイコフスキー 弦楽セレナーデ ハ長調
   ショスタコーヴィチ 交響曲第4番 ハ短調
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img_日フィル201410.jpg

チャイコフスキーの弦楽セレナーデは弦楽器全員での演奏。
16-16-12-10-8でした。
第1楽章冒頭の部分がコマーシャルなどでよく使われますが、第2楽章のワルツなど、どの楽章も聴いてて楽しい曲です。
日フィルの演奏はのびのびとしていたと思います。

後半はショスタコーヴィチの4番。
実は初めて聴きました。
(「全集」があるのでCDは持ってますがたぶん聴いたことないと思います。)

木管は6-4-6-4、金管は8-4-3-2(テューバ2本)、弦はチャイコフスキーと同じでした。
木琴(シロホン)が5番と同様に活躍するほか、ハープは2台、チェレスタも入っています。
テューバの2番奏者が、1番奏者のミュート(弱音器)を入れてあげてました。

作曲者自身、いわゆる「プラウダ批判」の中で1936年の完成後、いったんは封印して、初演は61年と25年もあとだったとのこと。
確かに難解な曲で、「支離滅裂」との批判を恐れたのでしょうか?

全体を聞いた感想は「さまざまな(実験的な)部分をつなぎあわせた」ように聞こえると思いました。
弦楽器だけ、延々と細かい音符で蠢いたり、木管楽器だけでフレーズをつないだり…。
そして、最後の方のトロンボーンのソロはかなりの長さ。
全体的にオケは大変そうでした。
ラザレフはお手のものなわけで、「支離滅裂」なものをきちんと整理したうえでの演奏だとは感じましたが…。

そして曲の最後。
演奏が終わってもラザレフは指をちょこちょこと動かしつづけて、腕を降ろしません。
この間、聴衆は拍手することができず、沈黙がとても長い時間続きました。

2曲ともに、カーテンコールでのラザレフは、ちょっと陽気で人なつこい感じでした。
実際の人柄はどうなんでしょう?
練習は厳しいらしいですが…。

ところで、今季の日フィル定期は(以前もそうだと思いますが)かなり意欲的なプログラム。
確か、メインの交響曲にベートーヴェンもブラームスもモーツァルトもドボルザークもなかったはず。
普段、どうしても「知ってる曲」ばかり聴いてしまうので、こういう演奏会の会員になるのも悪くないと思いました。
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