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「文明崩壊(下)」「ノストラダムスの生涯」「東京吉祥寺 田舎暮らし」「自分のついた噓を真実だと思い込む人」=読み終わった本(2016.01) [読書]

「読み終わった本」リスト(備忘録)、2016年1月分です。

▼読み終わった本
*「文明崩壊(下)」
ジャレド・ダイアモンド著、楡井浩一・訳、草思社文庫

文明崩壊 下: 滅亡と存続の命運を分けるもの

文明崩壊 下: 滅亡と存続の命運を分けるもの

  • 作者: ジャレド ダイアモンド
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2012/12
  • メディア: 文庫

上巻に比べると身近な話が多く、読みやすく感じました。
取り上げられているのは、20世紀末に大虐殺のあったアフリカのルワンダ、同じ島の東西にありながら、国情がかなり異なるハイチとドミニカ共和国、中国、オーストラリア、カンボジア、それに江戸時代を中心とした日本などです。
人口や環境、資源など、人類の生存に必要な(あるいは脅威となるような)事項はたくさんありますが、どれも真剣に考えなければならないと思いました。
人類(全体)が『正しい』(適切な)判断を下すことができるのか、悲観的ななってしまいますが、果たして…。

▼読み終わった本
*「ノストラダムスの生涯」
竹下節子・著、朝日新聞社

ノストラダムスの生涯

ノストラダムスの生涯

  • 作者: 竹下 節子
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 1998/01
  • メディア: 単行本

だいぶ前に古書店で購入した本ですが、ようやく読みました。
実はこの本、「1999年(!)」の前年、98年の出版です。
「1999年に人類が滅びる」とするいわゆる「ノストラダムスの大予言」を自分たちのに都合のいいように使って不安をあおったオウム真理教の事件が1995年に起き、「滅亡」が翌年に迫ったタイミングで書かれたもの、ということになります。
「予言」を解読する本ではなく、書名通りノストラダムスの生涯をたどる内容。
彼が決してオカルト的な予言者ではなく、医師であり、科学者であったことを南フランスのサロン・ド・プロバンスなど現地での取材を通して明らかにしています。
ノストラダムスは当時流行していた「アルマナック」と呼ばれる暦と行事スケジュールなどを書いた書物を著していたそうで、いわゆる「予言書」もそうした背景を念頭に置いて受け止めるべきもののようです。
我々は、1999年に人類が滅びなかったことを知っているわけですが、それでも人類の生活、そして現代文明が極めて不安定な状況にあることは間違いありません。
上記の「文明崩壊」とともにいろいろと考えさせられました。

▼読み終わった本
*「東京吉祥寺 田舎暮らし」
井形 慶子・著、ちくま文庫

東京吉祥寺 田舎暮らし

東京吉祥寺 田舎暮らし

  • 作者: 井形 慶子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2015/11/11
  • メディア: 文庫

イギリスに関する著書をたくさん出している井形さんですが、住まいである吉祥寺を「村」と呼んでとても大事にしていることが分かる本です。
実は長崎のご出身だそうで、共通の知人がいそうな感じもします。
我が家も吉祥寺は徒歩圏内ですが、知らないことも多いので、参考にしてもっと探索してみたいと思います。

▼読み終わった本
*「自分のついた噓を真実だと思い込む人」
片田珠美・著、朝日新書

自分のついた噓を真実だと思い込む人 (朝日新書)

自分のついた噓を真実だと思い込む人 (朝日新書)

  • 作者: 片田珠美
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2015/09/11
  • メディア: 新書

読んでいるときにちょうど著書発売のニュースがあったオボカタさんや、サムラゴーチ氏の話も出てきました。
印象的だったのは、いろんな「嘘つき」の周囲には、その嘘を通用させてしまう「イネイブラー」と呼ばれる人たちが存在するという指摘。
嘘の見抜き方みたいな記述もあるのですが、なかなか難しいことは著者自身も認めています。
世の中、嘘つきがいなくなることはないんでしょうね。
自衛しなければ、と思いました。
(という私自身も、大小さまざまな嘘をついているわけですが…。)

▼読み終わった本
*「1冊でわかるポケット教養シリーズ 音楽ものしり事典」
長田暁二・著、ヤマハミュージックメディア

1冊でわかるポケット教養シリーズ  音楽ものしり事典

1冊でわかるポケット教養シリーズ 音楽ものしり事典

  • 作者: 長田 暁二
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 2013/10/27
  • メディア: 単行本

著者はもともと音楽学者ではなく、レコード会社の役員などを経て、音楽について研究を重ねてきたとのこと。
この本では、クラシックだけではなく、各種ポピュラーミュージックについても、いろんなエピソード・うんちくを紹介しています。
いろいろと勉強になりました。
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コメント 2

YAP

この地球はほんとにどうなっていくんでしょう?
文明で物質的な豊かさは増していますが、これでいいのか?
by YAP (2016-02-06 06:59) 

Lionbass

YAPさま
私の年代は「1999年に人類(または現代文明)が滅びる」と本気で心配していた人が多いと思うのです。
ローマクラブの「成長の限界」は1972年の発表だそうですし…。
by Lionbass (2016-02-09 15:59) 

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