「時刻表読本」「キラキラネームの大研究」「日韓がタブーにする半島の歴史」「Mightier Than the Sword」=読み終わった本(2016.03) [読書]
「読み終わった本」リスト(備忘録)、2016年3月分です。
▼読み終わった本
*「時刻表読本」
洋泉社MOOK
去年4月に出た「時刻表」に関する文章(エッセイなど)を集めた「ムック」(本と雑誌の中間)です。
「時刻表の地図」とか「時刻表の歴史」、「イギリスにおける時刻表の歴史と現状」などさまざまな視点からの文章が掲載されています。
興味深い話が満載で、あっという間に読み終わりました。
私は大学に入学して上京して以来、時刻表のお世話になってきましたが、ずっと交通公社(JTB)派でした。
(最近は年に1〜2冊しか買いませんが…。)
高校まで住んでいた長崎では、時刻表は「発車時刻」と「到着時刻」が左右に印刷された一枚紙(真ん中とか上下に広告が印刷されている)で、壁に貼ってあるのが普通でした。
(長崎は終着駅なので上りは発車のみ、下りは到着のみです。)
まあ、今はパソコン、スマートホンで検索した方が便利ですからね…。
▼読み終わった本
*「キラキラネームの大研究」
伊東ひとみ・著、新潮新書
いわゆる「キラキラネーム」(伝統的読み方では読めないような漢字を使った名前)を批判し、現状を嘆く本かと思ったら、もっと『深い』話でした。
「キラキラネーム」が増えたのは、単に「親がXXだから」ということではなく、「漢字」というものをめぐる日本人の言葉に対する姿勢や、日本における「教養としての漢文・中国文化」のあり方が関係しているという話、といえばいいでしょうか。
そう言えば「漢字の奇抜な読み方」というのは昔からあるし、「名前でしか使わない漢字の読み方(訓)」とか「名前でしか使わない漢字」なども以前からありますよね。
大変勉強になりましたし、考えさせられました。
▼読み終わった本
*「日韓がタブーにする半島の歴史」
室谷克実・著、新潮新書
著者はソウル駐在の特派員を務めた経歴を持つジャーナリスト・文筆家。
日本と朝鮮半島の歴史的なかかわりについて、「常識」が実際とは違っていたことを豊富な知識や資料をもとに解き明かしています。
とにかく、九州北部と朝鮮半島南部は、今よりももっと親密・緊密な関係にあったことはよく理解できますし、中国大陸の文化が半島経由ではなく、中国南部から海を渡って日本に伝わってきたことも、最近のいろんな研究で分かってきているようです。
「昔は中国>朝鮮半島>日本の順で文化的に進んでいた」というわけでもなさそうですし、現在の国・文化の枠組みで歴史を理解しようとするのは、ときとして間違っているのではないかと強く感じました。
▼読み終わった本
*「Mightier Than the Sword」
Jeffrey Archer著、Pan Books
ジェフリー・アーチャーの「クリフトン・クロニクルズ(年代記)」の第5話。
20世紀初頭くらいから始まった話は1960年代まで進んできて、主役は第3世代に移りつつあります。
主人公のハリー・クリフトンとエンマ・クリフトン夫妻は、流行作家と海運会社の社長という立場ですが、話は海運会社の旗艦である大西洋航路を運航する豪華客船の処女航海で起きる爆発(爆弾テロ)からいきなり始まります。
そして、冷戦時代のベルリンの壁やソ連の反体制作家の話、ライバルとの法廷闘争や選挙戦、さらには企業乗っ取りなど興味深いエピソードがこれでもかとちりばめられていて、どんどん読み進みました。
次作の『Cometh the Hour』もハードカバーはすでに発売されていて、ペーパーバックが出るまで待てないかもしれません。
▼読み終わった本
*「時刻表読本」
洋泉社MOOK
去年4月に出た「時刻表」に関する文章(エッセイなど)を集めた「ムック」(本と雑誌の中間)です。
「時刻表の地図」とか「時刻表の歴史」、「イギリスにおける時刻表の歴史と現状」などさまざまな視点からの文章が掲載されています。
興味深い話が満載で、あっという間に読み終わりました。
私は大学に入学して上京して以来、時刻表のお世話になってきましたが、ずっと交通公社(JTB)派でした。
(最近は年に1〜2冊しか買いませんが…。)
高校まで住んでいた長崎では、時刻表は「発車時刻」と「到着時刻」が左右に印刷された一枚紙(真ん中とか上下に広告が印刷されている)で、壁に貼ってあるのが普通でした。
(長崎は終着駅なので上りは発車のみ、下りは到着のみです。)
まあ、今はパソコン、スマートホンで検索した方が便利ですからね…。
▼読み終わった本
*「キラキラネームの大研究」
伊東ひとみ・著、新潮新書
いわゆる「キラキラネーム」(伝統的読み方では読めないような漢字を使った名前)を批判し、現状を嘆く本かと思ったら、もっと『深い』話でした。
「キラキラネーム」が増えたのは、単に「親がXXだから」ということではなく、「漢字」というものをめぐる日本人の言葉に対する姿勢や、日本における「教養としての漢文・中国文化」のあり方が関係しているという話、といえばいいでしょうか。
そう言えば「漢字の奇抜な読み方」というのは昔からあるし、「名前でしか使わない漢字の読み方(訓)」とか「名前でしか使わない漢字」なども以前からありますよね。
大変勉強になりましたし、考えさせられました。
▼読み終わった本
*「日韓がタブーにする半島の歴史」
室谷克実・著、新潮新書
著者はソウル駐在の特派員を務めた経歴を持つジャーナリスト・文筆家。
日本と朝鮮半島の歴史的なかかわりについて、「常識」が実際とは違っていたことを豊富な知識や資料をもとに解き明かしています。
とにかく、九州北部と朝鮮半島南部は、今よりももっと親密・緊密な関係にあったことはよく理解できますし、中国大陸の文化が半島経由ではなく、中国南部から海を渡って日本に伝わってきたことも、最近のいろんな研究で分かってきているようです。
「昔は中国>朝鮮半島>日本の順で文化的に進んでいた」というわけでもなさそうですし、現在の国・文化の枠組みで歴史を理解しようとするのは、ときとして間違っているのではないかと強く感じました。
▼読み終わった本
*「Mightier Than the Sword」
Jeffrey Archer著、Pan Books
Mightier Than the Sword (The Clifton Chronicles)
- 作者: Jeffrey Archer
- 出版社/メーカー: Pan Books
- 発売日: 2015/08/27
- メディア: ペーパーバック
ジェフリー・アーチャーの「クリフトン・クロニクルズ(年代記)」の第5話。
20世紀初頭くらいから始まった話は1960年代まで進んできて、主役は第3世代に移りつつあります。
主人公のハリー・クリフトンとエンマ・クリフトン夫妻は、流行作家と海運会社の社長という立場ですが、話は海運会社の旗艦である大西洋航路を運航する豪華客船の処女航海で起きる爆発(爆弾テロ)からいきなり始まります。
そして、冷戦時代のベルリンの壁やソ連の反体制作家の話、ライバルとの法廷闘争や選挙戦、さらには企業乗っ取りなど興味深いエピソードがこれでもかとちりばめられていて、どんどん読み進みました。
次作の『Cometh the Hour』もハードカバーはすでに発売されていて、ペーパーバックが出るまで待てないかもしれません。
キラキラネームにそんな背景が...というか、なんとなく後付っぽくないですか?
by YAP (2016-04-02 07:06)
YAPさま
読んでみるとかなり納得できる内容でした。
でも漢字が「教養ある人たち」のものだった時代にも「読めない名前」はたくさんあったそうですからね。
一概に否定すべきでもないのかもしれませんね。
by Lionbass (2016-04-05 08:51)