「オケ老人!」 [読書]
▼読み終わった本
*「オケ老人!」
荒木源・著、小学館文庫
エキストラ(賛助出演)として某アマチュアオーケストラの練習に行って、昼食の際に話題になり、早速買って読みました。
まさにアマチュアオケを舞台にした小説です。
物語は、中学校の男性教師が、引っ越した「梅が岡」という町でたまたま行われていたアマオケの演奏会を聴くところから始まります。
この演奏会がとても素晴らしかったため、久しぶりに楽器を弾く気になって、梅が丘にあるアマオケを検索。
「梅が岡交響楽団」(通称「梅響」=ウメキョー)の練習を見学に行ったものの、演奏会を聴いたのは実は「梅が岡フィル」(通称「梅フィル」)で、両者はかつて分裂した歴史が…。
梅響を脱退したレベルの高いメンバーが作ったのが梅フィルで、梅響に残されたメンバーは老人ばかり。
曲を通すことさえままならず…。
この2つのアマオケの「対立」を軸に話は進んで行くわけですが、もちろん物語としては「技術的にレベルが高い=いい演奏とは限らない」ということになっていきます。
でも、アマチュアオケで「下手だけどいい演奏」というのは、なかなかお目にかかれないというか、言うのは簡単ですがなかなか難しい問題だと思います。
そういえば、以前ベネズエラのシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラの演奏を聴いたとき、「音楽が熱くて、それでいて乱れない、素晴らしい演奏だ」と思いました。
アマチュアが目指すべきは、ベルリンフィルやウィーンフィルではなく、このシモン・ボリバル・オケではないか、と…。
ということで、楽しいながらもいろいろと考えさせられる小説でした。
▽購入した本
*「グスタフ・マーラー―失われた無限を求めて」
アンリ=ルイ ド・ラ・グランジュ・著、船山隆、井上さつき・訳、草思社
*「オケ老人!」
荒木源・著、小学館文庫
エキストラ(賛助出演)として某アマチュアオーケストラの練習に行って、昼食の際に話題になり、早速買って読みました。
まさにアマチュアオケを舞台にした小説です。
物語は、中学校の男性教師が、引っ越した「梅が岡」という町でたまたま行われていたアマオケの演奏会を聴くところから始まります。
この演奏会がとても素晴らしかったため、久しぶりに楽器を弾く気になって、梅が丘にあるアマオケを検索。
「梅が岡交響楽団」(通称「梅響」=ウメキョー)の練習を見学に行ったものの、演奏会を聴いたのは実は「梅が岡フィル」(通称「梅フィル」)で、両者はかつて分裂した歴史が…。
梅響を脱退したレベルの高いメンバーが作ったのが梅フィルで、梅響に残されたメンバーは老人ばかり。
曲を通すことさえままならず…。
この2つのアマオケの「対立」を軸に話は進んで行くわけですが、もちろん物語としては「技術的にレベルが高い=いい演奏とは限らない」ということになっていきます。
でも、アマチュアオケで「下手だけどいい演奏」というのは、なかなかお目にかかれないというか、言うのは簡単ですがなかなか難しい問題だと思います。
そういえば、以前ベネズエラのシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラの演奏を聴いたとき、「音楽が熱くて、それでいて乱れない、素晴らしい演奏だ」と思いました。
アマチュアが目指すべきは、ベルリンフィルやウィーンフィルではなく、このシモン・ボリバル・オケではないか、と…。
ということで、楽しいながらもいろいろと考えさせられる小説でした。
▽購入した本
*「グスタフ・マーラー―失われた無限を求めて」
アンリ=ルイ ド・ラ・グランジュ・著、船山隆、井上さつき・訳、草思社
本の内容とは全く関係ありませんが、Lionbassさんちには
一体何冊の本があるのでしょう・・・?
by junko (2011-06-22 17:33)
junkoさま
年に100冊は読んでるんですが、いつの間にか減ってるんです。
基本的にはすべて買って読んでるんですが…。
by Lionbass (2011-06-23 22:25)