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ブロムシュテットの「新世界から」【N響第1706回定期演奏会を聴く】 [音楽・楽器]

「N響定期会員になる」に書きましたが、初めてNHK交響楽団の定期会員になりました。
これまで仕事柄、毎月聴きに行くのは難しいかと思い、どこのオケの会員にもなったことなかったのですが、12月にマーラーの8番をやるというので、申し込んでしまいました。


ということで、きのうがシーズン開幕の第1706回定期演奏会(ただし2日目)。

渋谷駅から公園通りを歩いてNHKホールに向かいます。

時間に余裕があって寄り道しながら歩くと、十数分でNHK放送センターが見えてきます。
NHKホールに行くのは、6年前にメトロポリタン・オペラの「ワルキューレ」聴いたとき以来だと思います。
IMG_4290NHK.JPGIMG_4293NHKホール.JPG

指揮は名誉指揮者のヘルベルト・ブロムシュテット
曲目はシベリウス・バイオリン協奏曲とドボルザーク「新世界から」です。
独奏者は、ギリシャ人バイオリニストが来日できなくなったとかで、直前に竹澤恭子さんに変更です。

【N響機関誌「フィルハーモニー」】
IMGフィルハーモニー201109.jpg

シベリウスは突然の代役にも関わらず、ソリストの演奏は見事でした。
この曲、数年前にT交響楽団でやったのですが、4楽章に「コントラバスは1人だけ」(ほかの弦楽器も2にんずつ)という部分が延々とあって、しかもソロに合わせつつリズムを正確に保つのが結構難しいのですが、さすがN響、という感じでした。

そして「新世界から」。
プロオケで聴くのはいつ以来でしょう。
自分で弾いたことは10回くらいあると思うのですが。
さすがN響という感じの、破綻のないとても精密な演奏でした。
ブロムシュテットの棒は、変にテンポを揺らしたりはせず、「清潔な感じ」のどんどん先に進む演奏でした。

「新世界」のシンバルが4楽章に1発だけしかないのは有名ですが、テューバも2楽章の最初と最後に数小節ずつしかなく、他の楽章はお休み。
そして、オーボエ奏者が持ち替えることが多いイングリッシュホルン(コールアングレ)も、きのうは池田昭子さんがイングリッシュホルン専門だったので、他の楽章はお休みでした。


N響の演奏は、いつもテレビで見ているわけですが、今回会員として確保した席は2階席の真ん中あたり。
まさにテレビで見ているような光景が、目の前で繰り広げられているという、夢を見ているような時間でした。

終演後、メールをチェックしたりしながら公園通りを渋谷方向に向かっていると、着替えを終えたN響の楽員が歩いていくのを目撃。
渋谷の雑踏の中に消えていきました。
IMG_4300楽員.jpgIMG_4301渋谷.JPG

アマチュアのように演奏会終了後に「打ち上げ」やるわけではないので、終わるとさっさと帰路に就くんですね。
当たり前ですが…。
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