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「日本人が忘れてしまった日本語の謎」 [読書]

▼読み終わった本
*「日本人が忘れてしまった日本語の謎 当たり前に使っている日本語は、こんなに不思議」
山口謠司・著、日文新書


日本人が忘れてしまった日本語の謎―当たり前に使っている日本語は、こんなに不思議

日本人が忘れてしまった日本語の謎―当たり前に使っている日本語は、こんなに不思議

  • 作者: 山口 謠司
  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 2011/10
  • メディア: 単行本

【帯紹介】
******************************
日本語の母音は、
なぜ「五つ」になったのか?

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「いろは」と「アイウエオ」の話に始まって、「平仮名」「片仮名」の話、漢字と日本語の関係、万葉仮名の話、書体、数詞、敬語など、日本語の『謎』に迫った本です。

日本語の音韻体系や、文字のシステムを整えるにあたって、どのような動き・苦労があったかが分かり、とても勉強になる本でした。

帯の紹介文にある「日本語の母音」の問題ですが、8世紀には8つあったそうです。
これは「古事記」「日本書紀」「万葉集」の研究により判明したこと。
そして、平安時代には5つに減ったことを、この本は詳しく説明しています。

あと印象に残ったのは、弘法大師(空海、774〜835年)が日本語に果たした役割の大きさ。
「ん」という文字を日本語に持ち込んだり、中国(唐)の模倣ではない日本独自の文化・仏教・言葉を定着させたことをこの本は説いています。

日本各地に「弘法大師信仰」ともいうべき行事・習慣が残っているそうですが、それも故あることなのだと思いました。

そういえば、子供時代、長崎で「お大師さん」という行事がありました。
春(正確な日付は忘れました)に、家々を回ってお菓子をもらうという「日本版ハロウィーン」のようなことをしてました。
小学校3年から4年生になる春休みに長崎市内で転居したのですが、引っ越す前はこの行事はなくて、引っ越したあとの地区でこの「お大師さん」をやってました。
どういう由来があるのか、まったく分かりませんが…。

▽購入した本
*「日本語の難問」
宮腰賢・著、宝島社新書


日本語の難問

日本語の難問

  • 作者: 宮腰 賢
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2011/10/08
  • メディア: 新書



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コメント 2

manamana

日本語に母音が7、8種類あって、耳が慣れていれば、
もう少し英語の発音も上手になれたかもしれないですね。
by manamana (2011-12-11 07:11) 

Lionbass

manamanaさま
確かに韓国語の場合でも、日本語より母音は多いですからね。
日本語より母音が少ない言語というと、とりあえずアラビア語くらいしか思いつかないのですが…。
by Lionbass (2011-12-13 23:12) 

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