SSブログ

「音楽の手帖 ベートーヴェン」 [読書]

▼読み終わった本
*「音楽の手帖 ベートーヴェン」
青土社

(古い本で、AMAZONでは扱っていないようなので、表紙をスキャンした画像です。)
img音楽の手帖ベートーヴェン.jpg

故あってベートーベン(ベートーヴェン)について、いろいろ勉強しているのですが、この本も勉強になるかと思い、古書店で購入しました。
いわゆる「ムック」(書籍と雑誌の中間的形式)で、1979年の発行です。

ベートーベンに関するいろんなエッセイや論文的文章を集めたもので、筆者陣がとても興味深い顔ぶれです。

日本人だと以下のような人たち。
高村光太郎(詩人)
谷川俊太郎(同)
星新一(SF作家)
岩崎淑(ピアニスト)
佐藤陽子(バイオリニスト)
山下洋輔(ピアニスト)
團伊玖磨(作曲家、エッセイスト)
武満徹(作曲家)
西尾幹二(評論家)
吉田秀和(評論家)
柴田南雄(評論家)
中村とうよう(評論家)


また、外国人の文章は以下のような人たちのもの。
R.ワーグナー(作曲家)
W.フルトヴェングラー(指揮者)
L.バーンスタイン(指揮者、作曲家)
I.ストラヴィンスキー(作曲家)


この顔ぶれの凄さ、お分かりいただけるでしょうか。

さらには、吉田秀和と武満徹の対談なんていうのも収録されています。

(残念ながら)すべての文章が期待どおり面白いわけではないのですが…。

そして、翻訳が意味不明で残念という文章もあるのですが、仕方ないですね。
例えばワーグナーの「ベートーヴェンの世界」と題する文章のうち「第一章 ベートーヴェンの音楽と在来の音楽」の冒頭は次のような感じ。

「およそ音楽家の、自己の芸術にたいする能力、また自己の芸術に対する使命は、たしかに、彼の外部における演奏が、彼に向かって告知されるところの作用を通してのみ、明らかにされうるのである。その作用によって、いかなるふうに彼の能力が内的な自己観照へと刺激されたか、すなわちれいの最も奥ふかい世界夢(ヴエルトトラウム)への透視性(明視性)にまで刺激されたかを、われわれは、彼の自己発展がその目標に完全に到達したとき、はじめて知るのである。なぜなら、そのときまでは音楽家は、外部の印象が彼におよぼす作用の法則に服従しているからであるが、そういうときの音楽家にとっては、それらの法則はさしあたり彼と同時代の巨匠たちの作品から来るのである。」

私にはさっぱり分からないんですが…。
もし翻訳の試験だったら、大した点数はもらえないかも…。

まあ、古書店でとっても安い価格だったので、文句は言いますまい…。(苦笑)
nice!(7)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。