SSブログ

スリリングなマーラーでした【N響6月B定期を聴く】 [音楽・楽器]

昨夜は、チョン・ミョンフン指揮、NHK交響楽団のマーラー5番聴きに。行きました

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
NHK交響楽団第1759回定期公演Bプログラム
日時:2013年6月19日(水)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:チョン・ミョンフン
独奏:チョ・ソンジン(ピアノ)
曲目:モーツァルト ピアノ協奏曲第21番ハ長調
   マーラー 交響曲第5番嬰ハ短調
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
img_N響201306.jpg
【プログラムを兼ねた会報「フィルハーモニー」】

賛否両論あるようですが、私もそんなに悪くない演奏だと思いました。
N響B定期は水曜・木曜の2日間ありますが、両方聞いた人によると、昨夜(木曜)の方が格段によかったということです。

確かに3楽章とか5楽章とかずれた部分がありましたが、ずれないようにするのが音楽の目標ではないし、スリリングかつエキサイティングな演奏であったことは確かです。
そして、5楽章のアダージェットはとても美しい響きでした。

マエストロ・チョン(スコアなし=暗譜で指揮)の棒は、事細かに指示を出すというよりは、「無駄な動きを排する」という感じ。
P席だったので、あの棒を見ながらどうやって合わせるんだろうと思う箇所があちこちにありました。
オケのメンバーも、要所要所で「指揮に頼らず合わせよう」としていたのではないでしょうか?

そもそもの話になりますが、「ずれないようにしよう(縦の線を合わせよう)」という演奏は、ある意味「守備重視の野球」のようなものではないかと思う次第。
それに対し、「縦の線よりも『音楽の流れ』」を重視するのは「攻撃型の野球」だったりするのではないでしょうか?

初日の演奏は、かなりずれが目立ったようですが、2日目ということもあって、修正能力の高さを見せた感じでした。

ところで、チェロ首席の木越さん(髪を後ろで結んだおじさん)がこの演奏会限りで退団だとの話。
初日の感想で、チェロの1プルトが木越=藤森という「ダブル首席」体制だとの書き込みを見て、どうしてだろうと思っていたのですが、そういう理由だったのですね。
(海外公演では「ダブル首席」のことが多いようですが、東京ではあまり見ません。)

マエストロは演奏終了後、管楽器を一通り立たせたあと、オケ全員を立たせたのですが、「木越さんを立たせるのを忘れた」というジェスチャーしてました。
贈られた花束はハープの早川さんに渡してました。
nice!(5)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 5

コメント 2

まぁくん

木越さんが引退とは、知りませんでした。残念です。立って弾くチェロは、まだ続けるのでしょうね。
仰る通り、私も、音楽は流れだと思います。学生オケの頃、マエストロ山岡先生が、縦の線や音程よりも(勿論音程は大切ですが)音楽の流れを重視なさっていたことが、とても印象に残っています。あの頃の演奏をテープ等で聞くと、いろいろ粗はありますが、音楽の流れは感じています。
by まぁくん (2013-06-21 21:50) 

Lionbass

まぁくんさま
コメントありがとうございます。
「音楽の流れ重視」って難しいですよね。
Sオケのモーツァルトとベートーヴェンもいい演奏にしたいと思います。
by Lionbass (2013-06-27 17:11) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。