SSブログ

ノリントンのベートーヴェンその1・「田園」はちょっと不思議でした【N響10月B定期】 [音楽・楽器]

NHK交響楽団の定期演奏会。
今月は毎年恒例、ノリントンのベートーヴェン祭り

最初のBプログラムはピアノ協奏曲2番交響曲6番「田園」でした。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
NHK交響楽団第1763回定期公演Bプログラム
日時:2013年10月10日(木)19時開演
会場:サントリーホール
指揮:ロジャー・ノリントン
独奏:ロバート・レヴィン(ピアノ)
曲目:グルック 歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲(ワーグナー編)
   ベートーヴェン ピアノ協奏曲第2番変ロ長調
   ベートーヴェン 交響曲第6番へ長調「田園」
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


IMGフィルハーモニー201310+.jpg


毎回、いろんな「仕掛け」があって楽しみなのですが、今回の仕掛けは「田園」の不思議な強弱の付け方だったような気がします。
1楽章冒頭のチェロが、長い音の「頭(出る瞬間)」を強調していて、「sfp」(スフォルツァンド・ピアノ)という感じ。
その後も、いろんな楽器が普段は聞こえないような箇所を強く弾いていて、「あれっ」とか「おやっ」とか「へえ」などと思うところたくさん。
弦楽器は例によって「ノンビブラート」なので、ちょっと「古風」な響き。
一方管楽器は、木管とホルンがパートの2倍の人数がいる「倍管」で、楽器・吹き方は普通のモダン奏法。
これもちょっと不思議な感じでした。

あと珍しかったのは、各弦楽器後方のプルトは、弱いところになるとお休み。
1stヴァイオリンだと7プルト(14人)中5プルト(10人)だけ、2ndヴァイオリンは14人中8人だけ弾いてました。

一方ピアノ協奏曲は、ステージの真ん中にピアノを置いて、ピアニストは客席側を向いて座ってました。
ノリントンはそのすぐ横に位置し、(ほとんど)椅子に座って指揮してました。
1st・2ndヴァイオリンは、ピアノに向かって座っていて、弦楽器は放射状に並んだ感じ。
他ではほとんど見たことない配置でした。
C定期ではピアノ協奏曲3番を演奏する予定なので、また見てみたいと思います。

ソリストのレヴィンはピアノが現在の形・性能になる前の楽器「ピアノフォルテ」の「専門家」。
E.ガーディナーと録音したベートーヴェンのピアノ協奏曲全集のCD持ってます。
きのうもソロではない部分の「通奏低音」を弾いてました。

ところで、サントリーでのB定期は、いつもステージ後方のP席で聴いているのですが、(前もあったような気がしますが)前の席の老人が身を乗り出して聴いているもので、こちらの司会が遮られてとてもイライラしました。
特にピアノ協奏曲では、ノリントンの姿が隠れてしまい、「なんだかなあ」って感じでした。
本人は自覚がなかったようですが、ホールの通路にははっきり「身を乗り出すな」との掲示がありました。
終演後に文句言ってやったら一応謝りましたが…。

それと季節の変わり目だからでしょうか、やたら咳き込んでいる老人がたくさんいました。
ノリントンも気にしていたような…。
nice!(7)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。