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ホールの音響は重要ですね【狛江フィル定期演奏会を聴く」 [音楽・楽器]

前日はインバル=都響のマーラー7番を聴きましたが、きのうは狛江フィルの演奏会に足を運びました。

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狛江フィルハーモニー管弦楽団 第32回定期演奏会
日時:2013年11月9日(土)午後2時開演
会場:エコルマホール(小田急線狛江駅前)
指揮:三河正典
曲目:ベートーヴェン 「レオノーレ」序曲第3番
   シューベルト 交響曲第7番ロ短調「未完成」
   ベートーヴェン 交響曲第7番イ長調
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img_狛江フィル201311.jpg

狛江フィルには長年お世話になっているのですが、都合により今回は(も)聞く側に回りました。

このオケ、「ホームグラウンド」のエコルマホールがステージ、客席ともにそんなに大きくなくて、大編成のオーケストラは舞台に乗ることができません。
なので、トロンボーンの「団員」を置かず、古典派の曲を中心に演奏。
今回の「未完成」やベト7も既に何回か取り上げているはずです。

とはいっても、こうした「市民オケ」の性格上、一部の管楽器を除いてメンバーは結構入れ替わっています。
まあ、5年ぶりとか10年ぶりとかだと、例え以前に取り上げたことがあっても、オケ全体としては、新たな気持ちで演奏できると思います。
指揮者も違うでしょうし…。

ということで、きのうの演奏。
レオノーレ3番(通称「レオ3」)は、各木管楽器のソロは立派でしたが、弦楽器はもっと楽器を鳴らしてほしい感じ。
特にコーダに入るところの順番にスケール(音階)を重ねて行くところは、「合わせよう」とするあまりでしょうか、慎重すぎて「盛り上がり」がもっと欲しいと思いました。
まあ好みの問題ですが…。

次の「未完成」は穏やかなまとまった演奏でしたが、若干、神経質・慎重になり過ぎな印象。
やはりこれも、弦楽器がもっとしっかり弾いていいのでは、という感想です。

最後のベト7は、弦楽器と管楽器・打楽器のバランスがもう少し取れていてほしいと思いました。
これは座った席にもよるのかもしれませんが…。

演奏会全体と通して気になったのは音響の問題。
ホールがオケを助けてくれず、ステージ上の人たちが「いい気分」で演奏できないので、どうしても音楽への「入り込み方」が足りないような気がしました。

エコルマホールは音楽(演奏会)専用ではないので、残響は少なめです。
例えば講演会とか何かの式典を催すときは、話し手の言葉が聞き取りにくくなるので、残響が長いのは好まれません。
昭和30〜50年代に各地に建てられた「公会堂」の類は、こうしたいわゆる「多目的」ホールがほとんどでしたが、昭和50年代後半あたりから「音楽専用」ホールが続々建てられました。

その背景には、こうした「多目的」ホールで演奏会を開くことの問題点が認識されるようになったこともあります。
日本の大都市は、音楽専用ホールに恵まれていると言えるのかもしれませんが、最近ではホールの残響を変えられる装置もあるとのこと。

エコルマホールは、年に何回かプロのオーケストラも演奏会を開いているようですし、もうすぐオープン20年になるとのことなので、そろそろ音響面を考えた大規模な改修なども検討してもいいのではないか、と考える次第。
まあ、「贅沢言うなよ」と言われそうですが…。
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