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温かなモーツァルトと爽快なチャイコフスキー【N響2014-15シーズン開幕】 [音楽・楽器]

NHK交響楽団の2014-15年シーズンの幕開け、9月の定期演奏会は、今年もA-B-Cプログラムともに名誉指揮者、ブロムシュテットのタクト。
去年はブラームスでしたが、今年はモーツァルトとチャイコフスキーのそれぞれの「三大交響曲」を組み合わせたプログラムです。

皮切りとなるBプログラム(ただし2日目)に足を運びました。
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NHK交響楽団 第1787回定期演奏会(Bプログラム)
日時:2014年9月11日(木)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
曲目:モーツァルト 交響曲第39番変ホ長調
   チャイコフスキー 交響曲第4番ヘ短調
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【会員誌(プログラム)「フィルハーモニー」表紙】
img_フィルハーモニー201409.jpg

1曲目はモーツァルト39番。
40番ト短調と41番ハ長調(「ジュピター」)に比べると、演奏機会はやや少ないものの、温かい名曲です。

弦楽器は対向配置で10-10-8-6-4。
オーボエを欠く編成の木管は1列に並び、「木管後列」の場所に金管4本。
トランペットの横にティンパニ(バロック型)が置かれています。
オーボエがいないのでクラリネットの「A」の音でチューニング(音合わせ)してからマエストロ登場。
1927年生まれということなので87歳になりますが、足取りはしっかりしているというより「軽やか」というのがぴったりだと思います。
(演奏後の「カーテンコール」ももちろん同様)

演奏自体も軽快な中にも温かさの感じられるいい演奏でした。
マエストロは指揮棒なしでした。

そして後半のチャイコフスキー。
金管楽器のファンファーレで始まる第1楽章は8分の9拍子。
旧ブログに書いたように、2小節を2拍ずつに分ける「ヘミオラ」が二重に現れたりして、演奏がずれやすい難しい楽章で、結構慎重な演奏でした。
第2楽章はオーボエのソロで始まる「カンツォーネ」ですが、どことなく悲哀を感じるメロディー。
一部の木管楽器がやや不調のようでした。
第3楽章は弦楽器が終始ピチカートで奏します。
弓を置いてつま弾くのがフツーですが、間をあけずに4楽章に突入することが多いので、どこで弓を取り上げるかが気になるところ。
しかし昨夜は3-4楽章の間に時間を空けたので、慌てる必要はなかったようです。
第4楽章は、吹奏楽でも取り上げられることのある4分の4拍子。
疾走感のある爽快な演奏でした。
シンバルやトライアングルが活躍するのですが、今度ブルックナーのシンバルをやることになっているので、シンバル奏者ばかり見ていました。

マエストロは2楽章以外、指揮棒を持っていました。
終演後は何度もステージに出てきて、拍手にこたえていました。

毎年思うのですが、やはりマエストロ・ブロムシュテットとN響の間には、長年にわたって培われた確固たる信頼関係があるのでしょうね。
毎年十数人の指揮者を相手にしなければならないオケの団員は大変なのだと思いますが、やはり「手の内が分かっている」というのはいい方向に作用しているのだと思います。
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