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”軽快”な7番と”重厚”な8番【バレンボイム=シュターツカペレ・ベルリンのブルックナー・ツィクルスを聴く】 [音楽・楽器]

初日を聴いたダニエル・バレンボイム指揮、シュターツカペレ・ベルリンの演奏会。
今週は火曜日の7番(サントリーホール)と木曜日の8番(ミューザ川崎)を聴きに行きました。

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東芝グランドコンサート 2016
シュターツカペレ・ベルリン〜ベルリン国立歌劇場管弦楽団〜
ブルックナー・ツィクルス(7)
日時:2016年2月16日(火)19:00開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:ダニエル・バレンボイム
曲目:ブルックナー 交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)
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img_サントリーH201602.jpg

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東芝グランドコンサート 2016
シュターツカペレ・ベルリン〜ベルリン国立歌劇場管弦楽団〜
日時:2016年2月18日(木)19:00開演
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール(川崎)
指揮:ダニエル・バレンボイム
曲目:ブルックナー 交響曲第8番ハ短調(ハース版)
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img_ミューザバレンボイムポスター201602.jpg

交響曲第7番は1時間15分以上、そして第8番は1時間20分以上かかる超大曲。
モーツァルトのピアノ協奏曲はなしで両日とも「1曲プログラム」です。

私自身、7番は十数年前に一度だけ演奏経験あり。
そして8番はおととし秋にシンバル(エキストラ)、ちょうど1年前には所属オケで演奏(コントラバス)しました。

ブルックナーは、似たような音型がしつこく出てきたり、音階や分散和音が続くという「修業」のような部分があって、それはこの2曲も同じです。

さて、火曜日の7番は、そんな『しつこさ』を感じさせない、(比較的)軽快・爽快な演奏でした。
指揮が「先へ先へ」と振っていて、オケも「前向き」。
でも「しつこさ」がないとブルックナーらしくないかもしれない、と思いました。

一方、きのうの8番は、どちらかというと「じっくり攻める」感じで、(7番に比べ)ブルックナーらかったと思います。
弦楽器も管楽器も、そして打楽器も、とてもすばらしい演奏でした。
途中、ハープが盛大に遅れる場面があったんですが、マエストロ・バレンボイムがそこだけ早め早めに振ったので、指揮者に近い弦楽器と、遠いハープの間で「時差」ができてしまった感じでした。

両日とも目についたのは、テューバ奏者。
体も巨大だし楽器も巨大。
7番は2本、8番は1本で演奏してました。
7番で使っていた小さい方の楽器(恐らくF管)も大きかったんですが、大きい方はもっと巨大。
指づかいを(オペラグラスで)見た限りでは普通のドイツ式4ロータリーのBb管なんですが、とにかくでかくて、今まで見たことあるテューバの中では最大ではないか、と思いました。
このオケに知り合いがいる人物からの情報では、20世紀初頭に製造された古い楽器ではないか、という話でした。
とてもいい音してました。

そして、トロンボーンの2番は日本人の女性でした。
オケの名簿を見る限りでは、ほとんどがドイツ圏か、近隣の中欧・北欧出身者のようでした。
先日のシカゴ交響楽団の場合、ヴァイオリン奏者の半分が女性で、その過半数がアジア人・アジア系のようでしたが、それに比べると外国人の割合が小さいようです。

ところで、7番も8番も客席には空席がありました。
さすがに首都圏だけで10回の演奏会があると、完売と言うわけにはいかなかったようですが、もったいないですね。

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