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「原子爆弾」 [読書]

▼読み終わった本
*「原子爆弾 その理論と歴史」
山田克哉・著、講談社ブルーバックス

原子爆弾

原子爆弾

  • 作者: 山田 克哉
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/07/19
  • メディア: 新書

【カバー袖紹介文】
******************************

いかにして世に生まれてきたのか?
無差別大量殺戮兵器の巨大なエネルギーはどこからどのようにして発生するのか?
この疑問に答えるべく、原子核の世界の秘密を明らかにしてきた近代物理学の歩みを紹介しながら、原爆の理論と開発の歴史を臨場感いっぱいに詳説する。
輝かしい近代ノーベル賞の歴史は、そのまま原爆開発の歴史にも重なる。
******************************

(帯はありませんでした。)

原発の問題を受けて、改めて勉強するために読みました。

山田氏の本は、以前「日本は原子爆弾をつくれるのか」を読みました。

それ以外では、ここ2〜3年の間に「原発とプルトニウム」「あなたにもわかる相対性理論」などを読んでいます。

前ブログでも書きましたが、長崎生まれなもので、子どものころから核物理学(みたいなもの)に興味を持ってました。

今回は、核分裂や放射線などについて、知識を整理できました。

原爆がアメリカ以外にもイギリスやドイツ、日本で研究されていたことや、第二次大戦中のアメリカで慌ただしく研究が行われたことなどがよく分かりました。
研究用の施設は、シカゴ大学のフットボールグラウンドのスタンド下にあったスカッシュコートに作られたことや、亡命したユダヤ人科学者たちがどのような役割を果たしたか。

そして、核爆発についての理論構築が半ば手探りで勧められる中、ロスアラモス研究所が設立されウランやプルトニウムの濃縮、そして広島、長崎に投下された『爆弾』の製造がどのように勧められたかなど、これまで読んだ書物では分からなかったことについて、詳しく知ることができました。

放射線が人体に及ぼす害ですが、例えば有名なキュリー夫人の時代はよく分かっておらず、素手でラジウムなどに触れていたとのこと。
放射線が原因とみられる病気(再生不良性貧血)で亡くなったそうです。


▽購入した本
*「文豪はみんな、うつ」
岩波明・著、幻冬舎新書


文豪はみんな、うつ (幻冬舎新書)

文豪はみんな、うつ (幻冬舎新書)

  • 作者: 岩波 明
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/07
  • メディア: 新書



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コメント 2

YAP

人類は原子力の平和利用がほんとにできるんでしょうか?
たぶん、原発のように使うまでならできると言えるのでしょう。
けど、今回のような事故の対応や廃棄物の処理のことまで考えたら...
by YAP (2011-04-11 07:56) 

Lionbass

YAPさま
「原子力」の『生い立ち』は、人類、特に日本人にとって、とても不幸なものだったわけですが、今回の事故で、今後のこともいろいろと考えさせられますね。
by Lionbass (2011-04-15 05:26) 

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