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「テレビは生き残れるのか」 [読書]

▼読み終わった本
*「テレビは生き残れるのか 映像メディアは新しい地平へ向かう」
境治・著、ディスカヴァー携書


テレビは生き残れるのか

テレビは生き残れるのか

  • 作者: 境 治
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2011/07/16
  • メディア: 新書

【帯紹介】
******************************
地上アナログ放送停波、広告費削減、
ソーシャルメディアの台頭、スマートTV登場 etc.
これらは日本のテレビや映画をどう変えるのか?

ITジャーナリスト佐々木俊尚氏推薦
「テレビの栄華は終わり。映像×ソーシャルの時代が始まる。
本書で書かれていることは、約束された未来だ。」

******************************

章立ては次のようになっています。
はじめに
第1章 映像ビジネスはビジネスだったか
第2章 20世紀は映像メディアの世紀だった
第3章 ソーシャルとスマートディバイスが映像ビジネスを変える
第4章 ミドルメディア時代の映像ビジネス
第5章 ソーシャルクリエイティブとでも呼ぶべきもの
終章  テレビはこれから生き残れるのか



まず映画製作の話を例にとって、日本の「ギョーカイ」がいかにビジネス意識に欠けているかを明らかにしています。
そのうえで、インターネット、中でもソーシャルメディアとテレビの関係を通して、これまでのやり方がどのように変化していくかを考察。
マスメディアと「パーソナルなメディア」の中間というべき「ミドルメディア」のあり方について考えています。
ちなみにこの「ミドルメディア」という言葉は、藤代裕之氏(ジャーナリスト)が生み出したもので、ITジャーナリスト、佐々木俊尚氏は「特定の企業や業界、特定の分野、特定の趣味の人たちなど、数千人から数十万人の規模の特定層に向けて発信される情報」と定義しているそうです。

これはもちろん、インターネットとパソコンや携帯端末によって実現しているわけですが、この「ミドルメディア」との関係がこれからのテレビのあり方を左右していくのだと言います。

また、映像を扱う端末として「3スクリーン」という言葉が出てきます。
「パソコンと携帯電話、テレビ」の3つの機器のことだそうです。

確かに、「家の茶の間(リビング)で家族揃って同じ番組を見る」という時代はとっくに終わっているわけですから、パソコンや携帯電話がテレビ(受像機)と同じような重みを持っていると考えても、おかしくはないのだろうと思いました。

▽購入した本
*「メディアと日本人――変わりゆく日常」
橋元良明・著、岩波新書

メディアと日本人――変わりゆく日常

メディアと日本人――変わりゆく日常

  • 作者: 橋元 良明
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2011/03/19
  • メディア: 新書


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コメント 4

YAP

テレビの凋落を予期する声はずいぶん前から聞こえているのですが、なんだかんだとこの先も残っていくのではないかという気がします。
誰もが携帯端末やパソコンを自在に扱えるわけではないし、私のようにがんじがらめな窮屈さを感じてあるところから先の領域は踏み込まないようにする人もいるでしょうし。
by YAP (2011-10-14 07:59) 

Cedar

なんだかんだ言っても日本ではTVは生き残りますよね。ひとつのTVを家族でお茶の間で・・は無いけど、って著者もそう思っているのでしょう(あ、私もこの本読んだので・・)。
by Cedar (2011-10-14 22:31) 

Lionbass

YAPさま
例えば、テレビが普及すると映画はダメになると言われたそうです。
現在の映画の現状を、ダメになったと見るのか、そうではないと見るのか…。
ダメになったとすれば、テレビのせいなのかどうか…。
いろんな見方があるような気がします。
じゃあ、テレビはどうなるのでしょう…?
by Lionbass (2011-10-19 15:13) 

Lionbass

Cederさま
「生き残る」=「完全になくなるわけではない」のは間違いないとは思います。
その「生き残り方」が問題なのではないかと…。
by Lionbass (2011-10-19 15:16) 

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