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「欧米沈没」 [読書]

▼読み終わった本
*「欧米沈没」
小田切尚登・著、マイナビ新書


欧米沈没

欧米沈没

  • 作者: 小田切 尚登
  • 出版社/メーカー: マイナビ
  • 発売日: 2012/03/23
  • メディア: 新書

【帯紹介】
******************************

格差問題で浮上できないアメリカ。
ギリシャ問題が序章にすぎないEU。

日本人は「欧米危機」の
本当の意味を理解していない。

******************************

著者は元外資系金融機関勤務で、現在は経済アナリスト、大学院の講師などを務めているのですが、実はよく知っている友人です。
(プロとも共演しているセミプロのピアニストでもあります。)

この本では、帯にあるように欧米の金融危機について詳しくかつ分かりやすく概観・説明しながら、日本をはじめ世界の国々の将来についても考察しています。

章立ては以下の通り。
はじめに
第1章 リーマン・ショック以降、露呈したアメリカの三つの問題
第2章 ヨーロッパ統一の夢が引き起こしたユーロ問題
第3章 分断されるアメリカという国家
第4章 分断か統一かに揺れるヨーロッパ
第5章 ポスト欧米の時代を制するのは?
第6章 では、日本は?
おわりに


各章ごとに「なるほど」と思わされる考察がちりばめられているのですが、例えば第4章のヨーロッパ(ユーロ)の将来について。
著者は「1)ユーロは統一されたままで生き延びる」「2)アリの通過とキリギリスの祐かに分裂する」「3)ユーロは完全に崩壊し、結局それぞれの国の通貨に戻る」という3つの可能性を提示して、詳しく論じています。
筆者がどの見解を取っているかは、この本を読んでみてください。

ちなみに、「アリ」と「キリギリス」は言うまでもなくイソップ童話に基づいています。

ヨーロッパの将来について結論が出るには時間がかかりそうですが、ギリシャの経済がどうなっていくのかはもう少し近い将来になりそうですから、注目していきたいと思います。

▽購入した本
*「人名の世界地図」
21世紀研究会・編、文春新書


人名の世界地図

人名の世界地図

  • 作者:21世紀研究会
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 新書



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コメント 2

YAP

私の勤務先は外資系なので、欧州の状態には注視しています。
もし、ユーロ崩壊みたいな最悪の事態になったら...
リーマンショックとは比べものにならない危機になると思います。
by YAP (2012-03-27 08:14) 

Lionbass

YAPさま
この本でも当然触れられていますが、ヨーロッパの歴史は戦争ばかりだったような印象ですよね。
統一通貨ユーロの根底にはその反省があるのでしょうが、経済がそれだけでうまくいくのか、いろんな見方があるようです。
by Lionbass (2012-03-29 12:25) 

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