「NAGASAKI Insight Guide」 [読書]
きょう8月9日は、67年前、長崎に原爆が落とされた日です。
一瞬のうちに、あるいは水を求めながら、あるいは長い病の末に亡くなった人たちを悼みながら、以下の本を紹介します。
▼読み終わった本
*「NAGASAKI Insight Guide」(ナガサキ インサイトガイド)
ナガサキベイデザインセンター・著、講談社
【帯紹介】
**************************
長崎を知る
77のキーワード
グラフィックデザイナー岡本一宣の長崎じまん
長崎龍馬の道と連係!
**************************
帯にあるように、「77のキーワード」を紹介しながら長崎の歴史や風土、人々などについて詳しく解き明かした本。
図版や写真もふんだんに盛り込まれています。
ちなみに、「キーワード」は以下の通りです。
第1章 新天地長崎へ
トーマス・B・グラバー/倉場富三郎/ウィリアム・オルト/大浦慶/
ウォーカー一族/洋館/西洋料理/ラムネとサイダー/長崎に眠る異邦人
第2章 ナガサキメトロポリス
出島/阿蘭陀通詞/海外貿易/長崎蔵屋敷/ビードロ/日本事始め/
上野彦馬/本木昌造/高島秋帆/福沢諭吉/花街丸山/べっ甲
第3章 私を狂わせたニッポン
シーボルト/川原慶賀/紫陽花/楠本いね
第4章 遊学・留学・日本を洗濯
坂本龍馬/勝海舟/長崎海軍伝習所/亀山社中/亀山焼/岩崎弥太郎/
長崎製鉄所/後藤象二郎/清風亭会談/いろは丸談判/イカルス号事件/
語学伝習所/医学伝習所/月琴/小曾根乾堂/西洋草鞋
第5章 白い黄金
カステラ/桃カステラ/砂糖
第6章 長崎人の心意気
長崎くんち/長崎刺繍/諏訪神社/クスノキ/松森天満宮/伊勢宮神社/
ハタ揚げ/竹ン芸/ペーロン/精霊流し
第7章 マイ・オールド・チャイナ
長崎新地中華街/悟真寺/興福寺/崇福寺/眼鏡橋/唐人屋敷/唐通事/
長崎孔子廟/長崎ランタンフェスティバル
第8章 響応のひと皿
ちゃんぽん/皿うどん/卓袱料理/鯨/茶碗蒸し
第9章 祷りの伝承
大浦天主堂/南蛮寺/日本二十六聖人/潜伏キリシタン
第10章 長崎物見遊山
坂道/尾曲がり猫/寺町通り/港/長崎街道
分厚い単行本で、たぶん出版(2010年秋)後すぐに買ったのですが、ずっと積んでありました。
最近、ちょっとまとまった時間ができたので、一気に(1日で)読みました。
長崎生まれ・長崎育ちですから、知っている内容も多かったのですが、それでも改めて確認することができました。
それに、高校卒業以降は長崎に住んでいないので、その後のウン十年間に分かった事実もありますし、いろいろと変化したこともあるので、大変勉強になりました。
やはり故郷・長崎は進取の気質に富んだ、いろんなことを面白がる楽しい町だったんだな、としみじみ思ったり…。
それにしても、福沢諭吉はともかく、大隈重信も長崎にゆかりがあったとは知りませんでした。
慶応も早稲田も長崎に関係しているということですね。
福沢諭吉といえば、「トルコライス」が項目として入っていないのがちょっと不満というか…。(笑)
「トルコライス」とは、ピラフ、とんかつ、スパゲティナポリタンを盛り合わせた「ワンプレート」の長崎名物。
4年前、初代のブログに「トルコライスの起源は福沢諭吉にあり!?(前編)」「トルコライスの起源は福沢諭吉にあり!?(後編)」という話を書きました。
福沢翁が明治時代、トルコ起源の「炊き込みご飯」であるピラフのことを「土耳古(とるこ)めし」として紹介したのが、第二次大戦後の長崎でピラフを含んだメニューを「トルコライス」と称する起源になったのは間違いないと思う次第です。
もしこの本の続編が出たら、是非取り上げて欲しいものです。
ほかに「一口香」とか「路面電車」とか…。
▽購入した本
*「長崎を識らずして江戸を語るなかれ」
松尾龍之介・著、平凡社新書
一瞬のうちに、あるいは水を求めながら、あるいは長い病の末に亡くなった人たちを悼みながら、以下の本を紹介します。
▼読み終わった本
*「NAGASAKI Insight Guide」(ナガサキ インサイトガイド)
ナガサキベイデザインセンター・著、講談社
【帯紹介】
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長崎を知る
77のキーワード
グラフィックデザイナー岡本一宣の長崎じまん
長崎龍馬の道と連係!
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帯にあるように、「77のキーワード」を紹介しながら長崎の歴史や風土、人々などについて詳しく解き明かした本。
図版や写真もふんだんに盛り込まれています。
ちなみに、「キーワード」は以下の通りです。
第1章 新天地長崎へ
トーマス・B・グラバー/倉場富三郎/ウィリアム・オルト/大浦慶/
ウォーカー一族/洋館/西洋料理/ラムネとサイダー/長崎に眠る異邦人
第2章 ナガサキメトロポリス
出島/阿蘭陀通詞/海外貿易/長崎蔵屋敷/ビードロ/日本事始め/
上野彦馬/本木昌造/高島秋帆/福沢諭吉/花街丸山/べっ甲
第3章 私を狂わせたニッポン
シーボルト/川原慶賀/紫陽花/楠本いね
第4章 遊学・留学・日本を洗濯
坂本龍馬/勝海舟/長崎海軍伝習所/亀山社中/亀山焼/岩崎弥太郎/
長崎製鉄所/後藤象二郎/清風亭会談/いろは丸談判/イカルス号事件/
語学伝習所/医学伝習所/月琴/小曾根乾堂/西洋草鞋
第5章 白い黄金
カステラ/桃カステラ/砂糖
第6章 長崎人の心意気
長崎くんち/長崎刺繍/諏訪神社/クスノキ/松森天満宮/伊勢宮神社/
ハタ揚げ/竹ン芸/ペーロン/精霊流し
第7章 マイ・オールド・チャイナ
長崎新地中華街/悟真寺/興福寺/崇福寺/眼鏡橋/唐人屋敷/唐通事/
長崎孔子廟/長崎ランタンフェスティバル
第8章 響応のひと皿
ちゃんぽん/皿うどん/卓袱料理/鯨/茶碗蒸し
第9章 祷りの伝承
大浦天主堂/南蛮寺/日本二十六聖人/潜伏キリシタン
第10章 長崎物見遊山
坂道/尾曲がり猫/寺町通り/港/長崎街道
分厚い単行本で、たぶん出版(2010年秋)後すぐに買ったのですが、ずっと積んでありました。
最近、ちょっとまとまった時間ができたので、一気に(1日で)読みました。
長崎生まれ・長崎育ちですから、知っている内容も多かったのですが、それでも改めて確認することができました。
それに、高校卒業以降は長崎に住んでいないので、その後のウン十年間に分かった事実もありますし、いろいろと変化したこともあるので、大変勉強になりました。
やはり故郷・長崎は進取の気質に富んだ、いろんなことを面白がる楽しい町だったんだな、としみじみ思ったり…。
それにしても、福沢諭吉はともかく、大隈重信も長崎にゆかりがあったとは知りませんでした。
慶応も早稲田も長崎に関係しているということですね。
福沢諭吉といえば、「トルコライス」が項目として入っていないのがちょっと不満というか…。(笑)
「トルコライス」とは、ピラフ、とんかつ、スパゲティナポリタンを盛り合わせた「ワンプレート」の長崎名物。
4年前、初代のブログに「トルコライスの起源は福沢諭吉にあり!?(前編)」「トルコライスの起源は福沢諭吉にあり!?(後編)」という話を書きました。
福沢翁が明治時代、トルコ起源の「炊き込みご飯」であるピラフのことを「土耳古(とるこ)めし」として紹介したのが、第二次大戦後の長崎でピラフを含んだメニューを「トルコライス」と称する起源になったのは間違いないと思う次第です。
もしこの本の続編が出たら、是非取り上げて欲しいものです。
ほかに「一口香」とか「路面電車」とか…。
▽購入した本
*「長崎を識らずして江戸を語るなかれ」
松尾龍之介・著、平凡社新書
長崎は私も好きな土地なので、この本には興味があります。
古くから異文化と接してきた独特の土壌がありますよね。
by YAP (2012-08-09 08:20)
龍馬伝のとき、岡本一宣氏が長崎で仕事をしていることに驚きました。
氏の切り口は、わかりやすいけどスタイリッシュすぎて、私は「長崎さるく」の冊子みたいな雑多な長崎が好きです。
by sonic (2012-08-09 20:07)