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急行アントン・ブルックナー号で世界遺産の町へ【年末年始・中欧旅行(09)】 [旅行・乗り物]

「プラハ最後の夜は老舗ビアホールで【年末年始・中欧旅行(08)】」から続きます。


旅行4日目、2013年1月2日の朝ごはん。
IMG_1939朝食.JPG

3泊したチェコの首都プラハを離れ、次の目的地に向かいます。
鉄道で移動するのですが、プラハ中央駅までは地下鉄を利用します。
(前日そうしたように歩ける距離なのですが、荷物があるので…。)
考えてみると、空港の迎えの車は別として、プラハではタクシーに乗りませんでした。

共和国広場駅からB線に乗車。
隣りのフロレンツ駅でC線に乗り換えれば、1駅でプラハ中央駅です。
IMG_1944共和国広場駅.JPG
IMG_1945地下鉄.JPG
IMG_1946フロレンツ駅.JPG

プラハ中央駅の構内はこんな感じ。
IMG_1949駅構内.JPG
IMG_1948発車案内.JPG

乗るのは午前9時15分発のリンツ(オーストリア)行き「アントン・ブルックナー」号。(案内板の上から8番目)
「特急」とか「快速」のような「種別」はないようなのですが、主要駅にしか止まらないので、便宜上「急行」ということにしておきます。
「CD」はチェコ国鉄の符号のようです。
IMG_1947発車案内.JPG

アントン・ブルックナーはオーストリア出身の19世紀の作曲家。
壮大な交響曲(9曲)や宗教曲などで知られていますが、出身はリンツ(オーストリア中部)。
なので、リンツ行きの列車の愛称に名前が採用されているのでしょう。

ちなみに、プラハとウィーンを結ぶ列車には「マーラー」「スメタナ」「ドボルザーク」「シューベルト」「クリムト」「メンデル」などの名前が付けられているようです。

こちらは通路およびホームの発車案内。
IMG_1952リンツ行き.JPG
IMG_1954ブルックナー号.JPG

車両(客車)はこんな感じです。
IMG_1955列車.JPG

チェコの中心ともいえる大きな駅なので、いろんな列車が止まっています。
IMG_1956プラハ駅名標.JPG

この青い車両はたぶん近距離の通勤電車。(2階建て車両に見えます。)
IMG_1957電車.JPG

電気機関車×2。
IMG_1958機関車.JPG

貨車の姿も…。
IMG_1959電車と貨車.JPG

列車は定刻通りプラハ中央駅を出発。
乗ったのはネットで予約してあった1等車(コンパートメント)。
空席状況を見た限りでは、6人掛けのところに我が家3人だけのはずだったのですが、席に行ってみると先客の若い男2人組が居座ってます。
予約内容を印刷した紙(中身はチェコ語)を見せて説明しても、最初は「分からない」という顔をしていましたが、「予約」にあたると思われる単語を指し示して何度か言っているうちに、ようやく理解したようで出ていきました。

予約の入っていないコンパートメントは鍵がかかっており、ほかの(予約外の)席でやり過ごすということもできなかったので、出ていったときはホッとしました。
居座られたら、2時間半、ずっと顔を突き合わせ過ごすことになってたかもしれません。
(まあ車掌による検札があったので、そこで追い出せたと思いますが…。)

ということで、車窓の風景を何枚か…。
ずっと丘か林か草原で、あまり変化がありません。
ところどころ、積雪が残ってます。
IMG_1961車窓.JPG
IMG_1962車窓.JPG
IMG_1963車窓.JPG
IMG_1965車窓.JPG

途中ターボルという駅に停車。
スメタナの組曲「わが祖国」の中に「ターボル」という曲がありますが、15世紀の宗教戦争の際に、反教皇派の拠点になった町なのだそうです。
IMG_1966ターボル.JPG

なんとなく、車窓を見たりガイドブックを読んだりしてボーっとしているうちに、下車駅に到着。
チェスケブジェヨビツェという駅で「アントン・ブルックナー号」を降りて乗り換えます。
IMG_1968下車.JPG
IMG_1969チェスケブジェヨビツェ.JPG

こちらは通勤電車らしき車両。
IMG_1971電車.JPG
IMG_1973電車.JPG

こちらの機関車はかなり年季が入っているように見えます。
IMG_1972機関車.JPG

赤いのはオーストリア国鉄の機関車。
ここチェスケブジェヨビツェでチェコ国鉄のものからオーストリア国鉄のものに機関車を付け替えです。
IMG_1974オーストリア機関車.JPG

このチェスケブジェヨビツェという都市は、世界的なビールの銘柄、バドワイザーの発祥の地だそうです。
ブジェヨビツェのドイツ名から名付けられた「ブドワゼ」というビールがアメリカに渡りバドワイザーになったのだとか。
(「チェスケ」とか「チェスキー」というのは、「チェコの」という意味だそうです。)

さて、急行を降りて乗り換えるのはこちらのローカル列車。
2両編成のディーゼルカーです。
IMG_1970ローカル列車.JPG
IMG_1975ローカル列車.JPG

車内はこんな感じ。
IMG_1976車内.JPG
IMG_1977網棚.JPG

線路(レール)の規格が幹線に比べ落ちるのでしょう、結構揺れますが、まあそれもローカル線の旅の醍醐味(?)ですね。

1時間ほどで世界遺産の町チェスキークルムロフに到着です。
IMG_1978チェスキークルムロフ.JPG
IMG_1979チェスキークルムロフ駅.JPGIMG_1980チェスキークルムロフ駅.JPG

(つづく)
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コメント 8

サットン

発車標好きとしてはプラハ中央駅の発車案内に魅せられました。
最初の項目のアルファベット・・・EX、R等は何なのでしょうね?
左端の赤ランプも気になります。
by サットン (2013-06-29 14:51) 

YAP

プラハの駅は、なかなか洗練されていますね。
列車のネーミングセンスはすばらしいですね。
特に音楽を愛する人からしたら、たまらないのではないでしょうか?
by YAP (2013-06-29 18:05) 

sonic

どの車両も素朴でいい顔をしていますね。
by sonic (2013-06-29 20:23) 

あおたけ

チェコの列車旅、車両の外観のみならず、
車内の様子なども記録されていて、
まさに「世界の車窓から」のような雰囲気ですね~(^^)
サッカーチームのマークが描かれた新型機関車もいいですが、
やはり古い機関車の方が味があって、惹かれます。
by あおたけ (2013-06-30 12:21) 

Lionbass

サットンさま
「発車標好き」ですか!
私も「EX」など気にはなるのですが、分からないまま調べてません。
赤ランプも気になり始めました。
by Lionbass (2013-07-04 15:03) 

Lionbass

YAPさま
この列車、時間的にもちょうど良かったのですが、「ブルックナー」という愛称名を聞いて、迷わず乗ることにしました。
そういえばミュンヘン行きは「カフカ」号ですね。
by Lionbass (2013-07-04 15:05) 

Lionbass

sonicさま
ありがとうございます。
ホントはもっと列車の写真を撮りたかったのですが、荷物もあり家族もいたので、これが精一杯でした。
列車内部の写真がないのが痛恨です。 _| ̄|○
by Lionbass (2013-07-04 15:07) 

Lionbass

あおたけさま
ブルックナー号の客車は、中国のものに雰囲気がちょっと似ている気がしました。
ローカル列車のディーゼルカーは「大きなレールバス」というか…。
by Lionbass (2013-07-04 15:11) 

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