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「国際メディア情報戦」「オーケストラと指揮者」「真面目な人は長生きする」「語られざる中国の結末」=読み終わった本(2014.11) [読書]

「読み終わった本」リスト(忘備録)、2014年11月分です。

▼読み終わった本
*「国際メディア情報戦」
高木徹・著、講談社現代新書

国際メディア情報戦

国際メディア情報戦

  • 作者: 高木 徹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/01/17
  • メディア: 新書

著者はNHKのドキュメンタリー番組プロデューサー。
この本は、旧ユーゴスラビアを舞台にした「内戦」の際の、セルビアを「悪者」に仕立て上げたいきさつなど、綿密な取材を基に解き明かしています。
国際社会では、どちらか一方が全面的に「善」で、一方が「悪」ということはないと思うのですが、旧ユーゴの場合、セルビアのミロシェビッチ氏がヒトラーのような極悪人に仕立て上げられました。
冷戦時代もプロパガンダ合戦があったのでしょうが、メディアの発達によって、こうした「メディア情報戦」はますます重要になるだろうと思います。

▼読み終わった本
*「オーケストラと指揮者―そのスタイルと役割の変遷をたどる」
アドリアーノ・バッスィ著、入江珠代・訳、音楽之友社

オーケストラと指揮者―そのスタイルと役割の変遷をたどる

オーケストラと指揮者―そのスタイルと役割の変遷をたどる

  • 作者: アドリアーノ バッスィ
  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 2003/10/01
  • メディア: 単行本

著者の名前「バッスィ(Bassi)」は「バス」(ベース)の複数形でしょうか?
ヴェルディ音楽院卒業のイタリアの指揮者・ピアニストだそうです。
指揮者の役割・仕事の変遷とか、オーケストラの配置など面白かったのですが、一部翻訳に気になる点が。
例えば、ヴィヴァルディについて「牧師」となってますが、カトリックですから「牧師」はないですね。
「聖職者」とでもしていればよかったのでしょうが…。
あと「首席」が「主席」になっていたり…。
編集者の問題かもしれません。

▼読み終わった本
*「1冊でわかるポケット教養シリーズ 吉松 隆の 調性で読み解くクラシック」
吉松隆・著、ヤマハミュージックメディア

1冊でわかるポケット教養シリーズ 吉松 隆の 調性で読み解くクラシック

1冊でわかるポケット教養シリーズ 吉松 隆の 調性で読み解くクラシック

  • 作者: 吉松 隆
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 2014/09/22
  • メディア: 単行本

作曲家、吉松隆氏が書いた「調性」に関する本。
和音とコードネームの話など、とても勉強になりました。

▼読み終わった本
*「真面目な人は長生きする 八十年にわたる寿命研究が解き明かす驚愕の真実」
岡田尊司・著、幻冬舎新書

真面目な人は長生きする 八十年にわたる寿命研究が解き明かす驚愕の真実 (幻冬舎新書)

真面目な人は長生きする 八十年にわたる寿命研究が解き明かす驚愕の真実 (幻冬舎新書)

  • 作者: 岡田 尊司
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/09/27
  • メディア: 新書

自分では「真面目」な人間だと思っているので、「我が意を得たり」という感じでした。
100年くらい前にアメリカで行われた大規模な調査から発展した研究に基づいたお話。
文字通り「真面目」な性格の人が、長生きすることを解き明かしています。

▼読み終わった本
*「語られざる中国の結末」
宮家邦彦・著、PHP新書

語られざる中国の結末

語られざる中国の結末

  • 作者: 宮家邦彦
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2013/10/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

元外交官で、中国駐在経験もある外交評論家、宮家氏の本。
中国にしがらみのある人は書きにくいような「考えられるシナリオ」を紹介していて、中国の今後を考えるのに参考になる本でした。

▼読み終わった本
*「世界史が面白くなる『国名・地名』の秘密」
八幡和郎・著、洋泉社歴史新書

世界史が面白くなる国名・地名の秘密

世界史が面白くなる国名・地名の秘密

  • 作者: 八幡 和郎
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2014/06/06
  • メディア: 新書

八幡氏の本は何冊か読んでいますが、この本も期待を裏切らない内容でした。
「帝国」が地球上からなっくなった一方、「共和国」が6割を占めるとか。
「神聖ローマ帝国」の首都はどこだったのか、なども知らなかった話ですし、パリの「区」の名前が番号だけというのも、確かに言われてみればその通りですね。
あと、スイスのコインには「ヘルヴェティア」というラテン語由来の名前しかないとか…。

▼読み終わった本
*「音楽のヨーロッパ史」
上尾信也・著、講談社現代新書

音楽のヨーロッパ史

音楽のヨーロッパ史

  • 作者: 上尾 信也
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/04/20
  • メディア: 新書

「音楽史」の本はたくさん読みましたが、これはあくまで「ヨーロッパ史」の本で、それに音楽がどのように関わっていたのかを説明した本。
特に教会と音楽、トルコの与えた影響など興味深い話がたくさん紹介されています。

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コメント 2

YAP

私も変な生真面目さがあって困るんですよねえ。
けっこういろんなことが気になって、精神的に疲れがちです。
そんな人間は早死にすると思っていたのですが。
ちょっと勇気をもらえました。
by YAP (2014-12-05 18:20) 

Lionbass

YAPさま
是非この本を読むことをお勧めします。
意外だったのは「企業のトップはストレスが多そうだが案外そうでもない」ということ。
やはり「間に挟まれる」のがよくないそうです。
by Lionbass (2014-12-08 21:13) 

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