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「資本主義の終焉と歴史の危機」「Be Careful What You Wish for」「『ドイツ帝国』が世界を破滅させる」「ヨーロッパ鉄道旅ってクセになる!」=読み終わった本(2015.09) [読書]

「読み終わった本」リスト(忘備録)、2015年9月分です。

▼読み終わった本
*「資本主義の終焉と歴史の危機」
水野和夫・著、集英社新書

資本主義の終焉と歴史の危機

資本主義の終焉と歴史の危機

  • 作者: 水野 和夫
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/03/14
  • メディア: 新書

以前から話題になっている本ですが、ようやく読みました。
「現在、人類社会は大きな歴史の転換点にいる」というお話です。
かつて「長い16世紀」と呼ばれる歴史の転換点があったように、現在は「長い21世紀」の真っただ中にいるというわけです。
そして、「利子」というものが意味を持たなくなってきて、一方で「新たな市場」も残り少なくなっていることなど、「なるほど」と思わされました。
この本の説が果たして的を射ているのかどうか、自分が生きている間に目にすることになるのでしょうか?

▼読み終わった本
*「Be Careful What You Wish for」
Jeffrey Archer著、Pan Books

Be Careful What You Wish for

Be Careful What You Wish for

  • 作者: Jeffrey Archer
  • 出版社/メーカー: Pan Books
  • 発売日: 2014/08/28
  • メディア: ペーパーバック

ずっと読んでいるジェフリー・アーチャーの長編大河小説「クリフトン・クロニクルズ(年代記)」の第4作。
すでに「追風に帆を上げよ」という題で邦訳が出ています。
クリフトン家とバリントン家という「主人公たち」の家族に対し、強力なライバルがことあるごとに妨害工作を仕掛けてきて、ハラハラドキドキの連続。
そして、この第4作の終わりもさらなる波乱を予感させます。
第5作も出ているので、早めに読み始めたいと思っています。

▼読み終わった本
*「『ドイツ帝国』が世界を破滅させる 日本人への警告」
エマニュエル・トッド著、堀茂樹・訳、文春新書

「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告

「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告

  • 作者: エマニュエル・トッド
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/05/20
  • メディア: 新書

フランスの学者による世界情勢、中でもヨーロッパのことについて論じた文章を集めた本。
2011年から14年頃までのものが収められているので、昨今の(シリア)難民問題は反映されていない訳ですが、ギリシャ危機やウクライナ問題など、トッド氏が早くから着目していたことが分かります。
ドイツがいかに影響力を拡大してきたか、そしてフランス(トッド氏の故国)がいかに無力であるかを分かりやすく説明しています。
「難民危機」やフォルクスワーゲン問題を経て、ドイツの政策や立場がどのように変化して行くのか、興味深いところです。

▼読み終わった本
*「ヨーロッパ鉄道旅ってクセになる! 国境を陸路で越えて10カ国」
吉田友和・著、幻冬舎文庫

ヨーロッパ鉄道旅ってクセになる! 国境を陸路で越えて10カ国

ヨーロッパ鉄道旅ってクセになる! 国境を陸路で越えて10カ国

  • 作者: 吉田 友和
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/07/05
  • メディア: 文庫

紀行・旅行本を何冊も出している吉田氏の本。
今回はヨーロッパ10カ国を鉄道で回るというお話です。
ちなみに10カ国にはモナコやリヒテンシュタインなど小さな国も含まれています。
ポーランド旅行中に読もうかと持って行ったのですが、上記のJ.アーチャーの本を読んでいたらこちらを読む時間がなく、帰国してから読みました。
ユーレールパスの使用にあたって、検札を受けたときのエピソードなど、そういえば自分もあったなという話がありました。

▼読み終わった本
*「世界一周 わたしの居場所はどこにある!?」
西井敏恭・著、幻冬舎文庫

世界一周 わたしの居場所はどこにある!?

世界一周 わたしの居場所はどこにある!?

  • 作者: 西井 敏恭
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/07/05
  • メディア: 文庫

こちらも旅行本。
20代で会社を辞めてバックパッカーとして『放浪の旅』に出た男性のお話です。
「南米に行く」つもりだったのが、アジア=半年、南米=1年、アフリカ=1年の合計2年半旅行していたのだとか。
その放浪旅の間のトラブルが話の中心です。
「トラブル」という言葉では済まされない交通事故の話など、さまざまなエピソードが出てきますが、どこまでが本気でどこからが冗談なのか分かったようで分からない独特の語り口で、あっという間に読み終わりました。
話は面白いんですが、「自分はこんなトラブルはごめんだ」と改めて思わされました。
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コメント 2

YAP

資本主義の本とドイツの本が気になりました。
いずれも大きな転換期というか、試練に立たされているという気がします。
私たちは歴史の変化を見ることになるのか?
怖いような、楽しみなような。
by YAP (2015-10-03 15:59) 

Lionbass

YAPさま
「冷戦終結」は大きな転換点だったと思いますし、「香港返還」なども歴史に残る出来事だと思います。
これからもいろんな歴史的事件を目にすることになるのかもしれませんね。
by Lionbass (2015-10-07 08:36) 

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